オリーブ色の君へ
君と出逢ったのは遠い遠い過去
金木犀の香りが近く木漏れ日の下
行き場なく迷子になった私に、君は小さな色をプレゼントしてくれた。
"オリーブ色"
どこか頼りなりけど、暖かいその色は、止まった私の歯車を動かせた。
気づいた時には君の色を忘れて、霞んだ色の中をいったりきたり。
あれからどれぐらい経ったかな。ずいぶんと時間は流れて、また、私は迷子になったんだ。
そして、君を思い出した。
心の隅でひっそりと隠れてた君という色。
何年経っても忘れられない大切な宝箱のような。
だけど君はいうんだ。何色にも染まらなくていいよ。自分の色を見つけなさいって。
だから、自分だけの色を見つけられるように、たくさんの景色を見て、たくさんの色を知ったよ。
それでもね、気づいたら君を探してた。過去からたった一つ、答えを見つけたよ。
だから今、会いにきた。色とりどりのいろを手に
今届けるよ
金木犀の香りが近く、木漏れ日のした、君に出会えて幸せでした。