『幸せ』はそれが教えてくれた。
それは突然現れた。
暗闇の中で浮かぶ透明人間
こんな言葉が相応しいかもしれない。
それは降り注ぐ雨のように。
滴り落ちる。
満杯のコップからこぼれ溢れた水のように
どんどんどんどん落ちていく。
それはとても図太い。
友達との他愛無い時間も、家族の団欒も
全ての瞬間に染み込んでいる。
少しの音や行動が
張り裂けそうなくらい心を傷つける。
でもそれは『幸せ』を教えてくれた。
気づかなかった優しさや暖かな瞬間
穏やかな時間や大切な人
そしてそれは優しい色もくれる。
暗闇から光がさす時
そこには大切なものだけが残る。
目を開くと真っ暗な世界
迷子になっていた人生の中で
それは必要だったのかもしれない。
それは必然か運命か
たぶん、大切な何かに出会うため
たぶん、必要な何かを得るため
たぶん、、。
だから今はそれと共に生きて、乗り越えて。
ただそれだけでいい。
1年後、3年後、100年後の未来が
『幸せ』で溢れていますように。
眩しくなくていいから、
穏やかに、健やかに、柔らかに
優しさがそこにはありますように。