「ひとり好き」が気を付けたい「友だちがいないのはダメ」という刷り込み
こんにちは、ひとり好きのチロです。
「内向的・隠居・幸福感」をテーマに、ひとりでいることが好きな方に役立つ情報を発信しています。
今回は、「友だちがいないのは、良くないことだ」という考え方について、解説していきたいと思います。
私は普段から、内向型やHSPといった、ひとりでいることが好きな方に向けて、情報を発信しています。
しかし、「自分はひとりでいるのが好きだな」と分かっていても、「もっと友だちがいたほうがいいのかも……」と考えてしまうことはありますよね。
そこで今回は、
1.「友だちがいないのは悪」という刷り込みがどうやって生じるのか?
2.「無理な友達作りは、むしろさみしさを助長させる
の2点について、お伝えしていきたいと思います。
1.「友だちがいないのは悪」という刷り込み
「ひとりでいるのはダメ」
「友だちを作らないといけない」
といったことを強く意識させられるのが、小学校・中学校時代だと言えます。
親や先生たちの世代の大人に、「ひとりぼっちは悪いこと」という見方が固定されていること。
人の流動性が低く、自分が所属している環境から離れることが非常に困難であること。
主に、この2点が原因だと言えるでしょう。
親や先生の価値観を変えることは出来ませんし、自分で学校を選ぶことも出来ません。
つまり、その環境に生きている他人の影響から逃れることが、ほぼ不可能な状態なんですね。
学校生活の中では、
「友だちがたくさんいるのは良いこと」
「友だちがいないのは悪いこと」
と扱われることが多いですよね。
「友だち100人できるかな」という歌にもあるように、自宅でも学校でも、
「友だちと仲良くしなさい」
「友だちをたくさん作りましょう」
といったことを頻繁に言われて育ちます。
こうした友達ありきの指標で自分を評価されていくうちに、脳内に「友だちがいないとダメなんだ」ということが刷り込まれていきます。
人の価値観というのは子ども時代に深く刻まれることが多いため、この刷り込みはある意味、危険だとも言えるんですね。
高校生や大学生、社会人になって、
「自分はひとりで静かに過ごすことが好きだ」
「ひとりの時間でゆっくり考えたい」
ということに気付いたとしても、それを無視してしまう可能性があるからです。
「たくさん友達がいるほうが、幸せになれるに決まっている」
「もっと人間関係を広げなければならない」
「もっと友だちと連絡を取らなければならない」
「他人と繋がらなければならない」
といった思い込みが優先され、「ひとりの時間」をないがしろにしてしまうのです。
これは非常にもったいないことです。
「ひとりで過ごすことが出来る」というのも立派な才能の一つなのに、それを自分で抑え込んでしまっているからですね。
学校生活において、無意識のうちにこのような価値観を刷り込まれているならば、それに無理に従う必要はありません。
学校は、無限に存在する集団のたった一つでしかなく、それがすべての環境に通用する基準ではないからです。
ひとりの時間が好きならば、その時間をめいいっぱい充実させればいい。
関わりたくない他人がいるならば、どんどん離れてしまっていい。
「ひとりでいるのが好き」という、自分の本心からの価値観を大切にしていきましょう。
2.無理な友だち作りが、さみしさを助長させる理由
こうして考えてみると、
「ひとりでいるのは、さみしいこと」
「友だちが少ない自分はダメなんだ」
といった考え方は、学校や家庭における刷り込みによる影響が意外に大きいことが分かります。
現実的に考えても、人間関係の多さが幸せに直結しているかといえば、まったくそんなことはありません。
ただ単に連絡先を知っているだけ、SNSで繋がっているだけ。
そういった友達が何千人、何万人いたとしても、それは「友だちという記号」を与えた人たちであり、ただの情報に過ぎません。
無理に
「友だちを作ろう」
「どこかのグループに属さないと」
と考えて、あれこれ忖度して付き合いを広げたとしても、待っているのは「集団の中で孤立する自分」です。
人間は、集団に属さないことよりも、「他の人は楽しそうなのに、自分は楽しくない」といった「集団の中での孤立」にさみしさを感じる傾向があります。
つまり、自分にとって本当に安心できる相手でなければ、さみしさを紛らわすことは出来ず、かえって孤独感を強める、ということです。
たしかに、人は他人とのつながりや愛の中で幸せを感じる生き物でもあります。
これは、脳内物質であるオキシトシンというホルモンが分泌されるためです。
しかし、オキシトシンが分泌されるのは、人とのつながりの中で「楽しさ」や「安らぎ」を感じられたときです。
人間関係の中でこういった感情を得られない場合、オキシトシンは分泌されません。
人間関係の多さではなく、充実した人間関係によって、オキシトシンが分泌される、ということですね。
また、「友だち」という言葉を調べると、「気心が知れて、気が合って、対等に交流できる人」といった意味が出てきます。
つまり、厳密に言えば、
・お互いの気持ちを理解し合える
・価値観が近い
・お互いに上下が無い
の3つを満たせていない人間関係は「友だち」とは呼べないとも言えるのです。
「理解」
「共感」
「対等」
この3つの条件を満たす人は、そう簡単には見つかりませんから、「友だちが少ない」というのは、むしろ自然なこととも言えますね。
3.まとめ
それでは、今回の内容をまとめていきましょう。
・「友だちがいないのはダメ」という考え方は、学校や家庭での刷り込みに影響されている場合がある
・ひとり好きな人が無理な友だち作りをすると、むしろ孤独感を感じてしまう場合がある
・「友だち」という人間関係を考えるとき、「理解」「共感」「対等」という3つを考えることが大切
今回は、この3点がポイントになります。
今回の記事を通して、「友だちがいないのはダメ」という思い込みが少しでも解消されていれば嬉しいです。
今後も「ひとりの時間」を充実させる情報をどんどん発信していきます。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!