KY(空気を読みすぎる)私。

 昔からコミュニケーションを取るのが苦手だった。話かけられても自分から発信することはなくて、いつも笑顔でその場を乗り切っていた。

 人と話をしない、いやできないから周りを観察するのが習慣となった。この人がどんな人なのか、人間関係の勢力図もわかるようになった。KY(空気読めない)なんて言葉が流行った時期もあったけど、私はKY(空気を読みすぎる)だった。別に超能力があるわけではなくて、普通の人以上に人間観察が習慣化していて、それゆえにいろんなことが見えてきてしまうのだ。

 そんなことがあって職場で誰と誰が仲が良くて、そうじゃないかも把握している。しかも私は聞き役になることが多いからどんな理由で仲が拗れたかも知っている。でもどんなに仲が悪いとは言っても仕事上、関わらないといけないときがある。私はそれを見ていつもヒヤヒヤしている。

 20何年生きてきて、このやり方が私にとって必要だったのだろうけど、それに苦しむというジレンマに陥っている。

 

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