今は必要とされていなくても
もともと生物は用がなくなれば死ぬようになっています。
魚の鮭なんか典型的ですよね。
川で誕生、海に出て、たくさん食べてよく育ち、川に戻って卵生む。
そこから先は、ありません。
卵という子孫を残すことが役割だからです。
人間はどうでしょう。
実は人間も昔は50歳ぐらいが寿命でした。
人は卵を産んで終わりではなく、子供を一人前に育てることが必要なので、そのぶんだけ寿命が長かったのです。
そして子供が一人前になると、生物としての役目は終わります。
それに加えて、昔は食料が足りないぐらいだったので、限られた食料を次の世代へ回すために、無意識下で自ら口減らしをしていたのですね。
その時からの名残でしょうか。
がんの発生率も55歳ぐらいから急に上がります。
しかしよく考えてください。
今は、食べ物はたっぷりある時代です。
次の世代の人たちに回す食べ物は、充分あります。
しかも、解決すべき問題はたくさんあり、経験豊富な人の力が必要なのです。
人は誰からも必要とされていないと感じると,自ら無意識で生物学的なカウントダウンのスイッチを押すようになっているようです。
でもそれを押すのはもったいないですよね。
自分のために生きる人を、他の誰も必要としていません。
人のために生きる人は、他の人から必要とされます。
ともに人のために生きてゆきたいですね。
それではまた。