いじめ重大事態とは?(我が子がいじめ被害にあって思うこと)
こんにちは、HitoniYoriです。
うちは子どもが二人ともいじめ被害により不登校になった経験があります。
あなたはいじめ重大事態というものをご存じですか?
とのことらしいです。「相当の期間」とは年間30日が目安だそうです。連続で30日ではなくて、通算です。
これだけ見ると意味が分かりませんが、私のイメージでは(表面上は)「学校が重く受け止めて、第三者の人たちが細かく調査してくれる」というのがいじめ重大事態という感覚です。
何か、いじめ被害者側にメリットがありそうに見えますが……
しかし、そうとばかりも言えません。
子どもがいじめに困っていて登校が困難だった場合
まず、子どもがいじめにあって困っていて、登校が困難だった場合について言います。
ご家庭に下記が揃っていれば、いじめ重大事態にしても問題ないと思います。
・ご両親に豊富な時間
・ご家庭に弁護士費用が払える財力
・長々と教育委員会や第三者委員会の相手をしないといけないことに耐えられる精神力
結論から言います。
高い弁護士費用を払い続けられる財力があるなら転校した方が良いです。
※注意:私の個人的な意見です。
重大事態になったからと言って得られるものはあまりありません。
加害児童に対して怒りや憤りもあるでしょうが、転校して新しい環境で楽しく過ごした方が良いです。
いじめ重大事態を申し入れして重大事態にしても意味が無いと思える理由
私は最初、いじめ重大事態は学校にとっても教育委員会にとっても大変なことで、校長先生も教頭先生も、自分の学校でいじめ重大事態が発動されたら恐れ慄(おのの)き、教育委員会の担当者も自分の担当地域でいじめ重大事態が出たらたじろぐと思っていたんですね。
しかし、実際は全くそんなことはないです。
※注意:担当者によるのかもしれません。少なくても我が子が通っていた小学校や教育委員会の担当者はそうでした。
私のイメージとしては教育委員会は「めんどくさいから(いじめ重大事態は)出ない方が良いが出てしまった場合は致し方ない」とそんなぐらいにしか思っていないと思います。
※(注意)私の個人的な感想です
それが証拠にうちは重大事態の申し入れをしても最初無視をされました。全然重く受け止めていません。
下の子は不登校が30日以上、続いていたのにです。
なんで重大事態にならないのですか?と小学校に問い合わせをしたら、「いじめ重大事態にするかどうか検討中です」と言われました。
※検討中なのは教育委員会です。案件をいじめ重大事態にするかどうかの権限は教育委員会が持っています。
いったい何を検討するのですか?
いじめは被害児童が「嫌だな」と思うことがあればいじめであり、「30日学校に通えなければ迅速に対処する必要がある」のに……いったい、そこに何の検討の余地があるというのですか?
いじめ防止対策推進法の中の「第五章 重大事態への対処」を完全に逸脱しています。
文言には「速やかに」と書いてあるのに全然速やかでは無いです。
私たち夫婦は弁護士さんに相談をしました。
同級生の暴力で子どもが長く小学校に通えていないことを弁護士さんに伝えると、弁護士さんはすぐに書面で申し入れをしないと駄目だと仰いました。
(今考えるとこの弁護士さんもすごい偏りのある人でした。どのように偏りがあるか、それについてはまた別の記事で書きます)
学校に申し入れをして、1ヶ月経っても重大事態にならないので、弁護士さんの言葉を信じて、教育委員会に書面で申し入れをしました。
※最初の申し入れは小学校に電話でしました。その電話は録音しています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
令和●年●月●日 ●●●市教育委員会
至急、いじめ防止対策推進法にのっとって調査を希望致します。
現在、いじめや教員による不適切な言動や指導等が不登校の原因となって いる為、義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等 に関する法律、基本指針を参酌頂き、必要な措置を講じて頂くようにお願 いします。 学校と連携した適切な教育的配慮の下に,就学すべき学校の指定変更や区 域外就学を不登校の措置として直ちに講じてください。
住所:●●県●●●市●●●●●●●●●●●●●●
●●●(私の名前) 児童:●●小学校●年●組 ●● ●●●(子どもの名前)
以上_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
上記の書類を印刷して教育委員会に持ち込みました。
小学校に申し入れをしても1ヶ月無視をされたのに、上記の書面を提出して、「内容証明でもお送りします」とお伝えしたら、翌日に重大事態になりました。
当時はここから何か変わるのかと、教育委員会がわが子の為に何か抜本的なことをしてくれるのかと思っていましたが……違いました。
ただ、第三者委員会という教育委員会が選任した有識者が集まり、いじめがあったかどうか、あったのならどのようなことがあったのか調べて提言が出るだけです。
いじめは加害児童と被害児童だけで成り立つものではなく、関係した学校や学校の設置者である教育委員会が関係していることが多々あると思います。
しかし、その調査するメンバーを教育委員会が決めるのです。
そこには違和感しかありません。
言い方は悪いですが、何か殺人事件や窃盗事件のようなことが起きたとしましょう。
その事件を調べるのを警察が行うのではなく、その事件の容疑者が調査をする人を選ぶようなものです。
そして容疑者が、調査をするメンバーに報酬を払うのです。
そんな調査の内容に被害児童家族になんのメリットがあるでしょうか?
ケースバイケースですので、なんとも言えませんが、よほどのケースで無い限り、いじめ重大事態はおすすめいたしません。
いじめ重大事態の申し入れはよくよく考えてからしてください。
このnoteがみなさんのお役に立てば幸いです。
よろしければ支援をお願いします。 頂いた支援は今後の活動に役立たせて頂きます。 イジメ被害児童やその家族の支援活動の為に使わせて頂きます。