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【BR #3】読みたいことを書けばいい
#2からだいぶ間が空いてしまった~。いいねしてくださった方ありがとうございます!
積読はなぜか増えていく一方なので、しばらく追加しないように自主規制をかけました。しばらくはこちらのレビューの更新にいそしんでいきたーい。
実はこのタイトル、だいぶ前に読み終わっていたのですが、なかなか書き出せずにいました。
とにかく、ふざけずにはいられない田中さんというひとりのおじさんの言葉に、わたしはモスバーガーの片隅で泣きました。
(多分有名な方だと思うのです。全く知りませんでした。。。)
数か月に一度の本の「ふら買い」での出会い
この本を手に取ったのは、本屋さんに目的の本を持たずに出向き、目に飛び込んできて心を動かされた言葉が書かれているものを買う。というルールで買ってきた本の一つ。こういう買い方を何というのか、簡単に名前を付けたかったので「ふら買い」と呼びます。
とにかく書きたい、なのになぜか書けない。というジレンマを解消したいという個人的な悩みがあって(描きたいのに、描けない。というジレンマもあり)目に飛び込んできたタイトル。
心の中の第一声は「それでいいのか?(いいわけないじゃん!)」
読み始める前の考察
準備体操メモをする前に、少しつまみ食い的に読み始めたら面白くて止まらなくて、今回はメモの写真はなしでーす。
ただ、タイトルを目にした時に個人的に頭の中でざわついた感じは言語化したいなと思うので、改めて書いてみる。
「読みたいことを、書けばいい。」と言われて、そうだよね!と反射的に思った。でも同じくらい、そんなわけないじゃん!と突っこみが入った。
読み手が自分だけのもの、そうではないもの。
書いたものをざっくりとこの二種類に分けたとしても、自分が読みたいものばかりをどうやって書けるのだろうか。
日頃から日記を書きたい、続けたい。ブログを今度こそは続けたい。
そう思っても、簡単には続かない。目的も曖昧。ただ書きたい。なのに何故か、書きたい気持ちがわかない日の方が多い。
確かに書きたいはずなのに…。
「自分が読みたいこと」って何だろうか。
「自分が読みたくなる書き方」ってどんなだろうか。
自分のために書く、という意識で何かを書いたことが果たしてこれまでにどれだけあっただろうか。
書きたいこと、書き出して楽になってしまいたいこと。
頭の中に渦巻く、未分類の思いや言葉や情報が…たーくさんあるはずなのにいざ座ってノートを開き、ペンを手にして座ると何も書けなくなる。
出てこなくなる、さっきまでうるさかった頭の中は静まり返り。
ノートを見つめて途方に暮れることも多い。
何が書きたかったんだっけ、何のために書きたかったんだっけ。
そんなことをぐるぐる~と考えました。
ここまでは、本の内容にはあまり関係ないです。
ここからは、本の内容について特に印象に残った3つを紹介します。
ネタバレ嫌な方は、ご一読の上、またぜひこちらに遊びに来てね!
まずは著者とこの本について!
ふざけないと息が出来ないタイプのおじさんの文章術
ものすごく失礼かもしれないけれど、第一印象はこんな感じ。とにかく著者の田中さんのキャラクターが濃いい。
好みが分かれるところ…かもしれない。
けれど、吉本新喜劇とか時代劇が好きな人は大丈夫かなと感じる。
あ、そろそろ来るな。と田中のおじさんのリズムに慣れる。逆に真面目モードが続くと、こちらがそわそわしてしまったり。
とにかく、飽きずに最後までほぼノンストップで読み通してしまった。
書くプロの計算と技術なのかもしれない…。
書くということ、文章術のノウハウみたいなことも書かれているけれど
細かいノウハウというよりは、書くということはどういうことか。
どう向き合うか。に重点が置かれている内容だと感じたので実践的な
文章術を学びたいという方には向かないかも。
考え方、視点はどれもとてもとてもとても参考になります。東京のおいしいたい焼き屋さんの情報も知れた。メモメモ。
1.長い文章を書く理由
結論の重さは過程に支えられる。
思考の過程に相手が共感してくれるかどうか。
長い文章を書く理由、意味について。
長い文章を書く理由について、考えたこともなかった。
ただ、長い文章を求められることは割とよくある気がする。
学生時代の課題の感想文やレポートは、いつも文字数や原稿用紙を何枚以上とか何文字以上という指定の方法で提出を求められる。
その目的や内容について、あまり詳しい指導を受けた記憶がない。
いつからか、短いよりは長い文章を。文字数をたくさん書けるほうがいい。と、どこかで信じるようになっていた気もする。
2.書きたい破壊力
自分がおもしろくない文章は他人が読んでおもしろいわけがない。
書きたくて書いた。自分が読みたかった。
読者としての文章術
自分がとくべつ面白くない文章を書くこと、日常には多くないですか…?
書きたくて書いてるわけじゃないことの方が、書きたくて書いていることより多分普通に暮らしていたら多い。(仕事や趣味で書かない人は特に)
そうしたら、書くことってなんか面倒だなとか、嫌だな楽しくないな、と感じるのは自然なことのような気がする。
何だか、うまく言葉にできなくて悔しいけれど、もったいないと感じる。
何かが起こった時に、その場で気持ちや対処にベスト!と思える答えが出なかったとき、わたしはとても「書きたい」気持ちになる。書きたい欲、が高まってきた。とでも表現するのかなと最近ことばを探していた。
「書きたい破壊力」とは少し違うのかもしれないけれど、書きたいってそういうことなのかなと。知りたいし、明確にしたいし、それを自分自身で読んで確認したい。違ったら、そうだと思えるまで書き直してみたい。
3.文字がそこへ連れていく
書いたものを読んだ誰かが予想もしなかったどこかへ
わたしを呼び寄せてくれるようになった。
「文字がここへ連れて来た」
本の終盤のこのあたりは、田中さんの熱量みたいなものがジンジン伝わってきて涙が出てきて止まらなかった。
文字で生計を立てている方の言葉、温度や重さを感じる。田中さんの覚悟。積み重ねてきた人生を感じて、書くということの可能性というか書くことから広がる世界のイメージがものすごく広がった。
またこの終盤の部分は、繰り返し読み返したいなと思う。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
また書きますね!