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【名作ドラマ】山田太一・脚本『岸辺のアルバム』(1977)放送中〜

山田太一が没して1年。
Xで未見だったドラマが、TVerで配信していることを知る。

内容を知らずに見て驚いた。
タイトルから、仲良し青春家族ドラマかと思い込んでいた。
現在と時代背景・社会通念は違えど、今の時代に置き換えてもまかり通る人間模様。
個人の描き方がリアルで前のめりで見てしまう。
画面からも目が離せない。

1974年多摩川水害が背景にある。この水害で多摩川の堤防が決壊して19棟の家屋が崩壊・流出したが、家を失ったことのほかに家族のアルバムを失ったことが大変ショックであったという被災者の話を脚本の山田太一が聞き、そこから作品の構想が生まれた。

ホテルの鍵を開けるシーンでは、ドア開けると家になる。
この先どうなるのだろうというドキドキ感から、日常の家庭に戻るということに戻され一気に脱力してしまった。
この映像の切り替え、心理的トリックにも関心する。
独白・語りながら日常のシーンをバックに流れる手法も唸る。

韓国ドラマの『LOST/人間失格』に演出が似ている
もしかしたら韓国ドラマ・演出家は「岸辺のアルバム」を参考にしたのでは、と思うくらい似ている。


ジャニス・イアンの甘く気だるい歌声は挿入歌としても使われている。
衝撃シーンなのに、この歌声。
気持ちの差を何で埋めようか。

風吹ジュンが可愛い
ひたすら可愛い
何をしても可愛い
番外編スピンオフドラマとしてどこかで制作してくれまいか

初回放送当時のホームドラマでは一切タブーとされてきたエピソードが次々と展開される。

全15話で現在10話まで配信されている。
毎回衝撃すぎて、なぜリメイクされないのか不思議なくらい。
良くできたドラマ。
見ないと後悔するから〜絶対見てね。

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