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6月第3週、梅雨入りしました。

■6月14日(月)
関東甲信越が梅雨入りした模様とのこと。やっとです。
例年より遅い梅雨入りだそう。

いつころ明けるのかと検索すると、昨年は8月1日に明けたらしいと知る。そんな遅くまでかかっていたとは。

■6月16日(水)
雨と雷と、もう半年くらい「保育園いやだ」と言い続けてきた4歳児に負け、保育園を休むことに。正当な(?)理由なしの、初めての自主休園。

4歳児は午前10時ころから、「もうみんなは寝たころかな?」と何度か聞き、「まだ寝てないよ」と聞くと、どこか嬉しそうな顔。そうか、保育園のある日なのに、昼寝をしない自分っていうのも嬉しいのね。

仕事をしながら「となりのトトロ」を見せるも、どうにもこうにも仕事ができないので、でかけることに。バスに乗り、パン屋さんでランチを食べ、電車に乗って喫茶店でケーキを食べる。

帰りのバス停で、同じ保育園の1つ上の学年の子に会い、お互いに自主休園だと知る。子どもたちは2人掛けのシートに一緒に座って、「あ、フォークリフトがいたね」とか話している。それはそれで、よき1日だったのかな、と。私の疲労困憊を除けば。

ずっとずっと思ってきたことがある。それは、子どもがもし「学校に行きたくない」と言ったら、即座に学校を休ませ、楽しく過ごすぞ、ということだった。今も、その気持ちには変わりはない。

だけど……。この日、保育園に行きそうもない気配が濃厚になるにつれて、私の心はブルーになっていった。行ってほしいなあ、と。

なんてこった。これじゃあ、「学校に行きたくない」と言われたときに、「よし、学校を休んで、遊びに行こう!」と爽やかに言えないじゃん私、ということに気づく。子どもが休みたいときに心おきなく休ませられるのには、なにをどうしておくのがいいか、早急に考え、態勢を整えたい。

■6月17日(木)
朝からカフェでがつがつと仕事。集中してはっと気づくと13時。ああ、素晴らしい時間を過ごした、と充実の気分。

録画してあったテレビ番組で、有元洋子さんが文庫本にきれいに黄色の蛍光マーカーを引いているの見て、「私も本に線を引き始めよう」と、心を決める。
読んだ後に売るわけでもないのに、私はどうしても本に線を引くことができなかった。ずっとしたいと思ってきた、多分20年以上。でも、できなかった。この20年ほど、その明確な理由をぼんやりと考えてきたけれど、わからない。多分、そういう習慣になっていなかったから、だと思う。

記念すべき1冊目は、宮下奈都さんの『神さまたちの遊ぶ庭』。この本に合うのは優しいグリーンだろう、と、薄いトーンで少し濃いめの緑色のマーカーを選ぶ。

緑色のマーカー線は、とてもきれいだ。
でも裏移りするんだ……。それに、マーカー部分が数ミリと太いので、少し線が揺れただけで、とても気になる。

ということで、フリクションのペンに変えてみる。ああ、フリクションだと、とても気持ちが楽だ。線を引くことに躊躇する気持ちがほとんど生まれない。そうとなったら消すことができる、というのは、こんなにも心を穏やかにしてくれるのか。

ただ、0.38ミリは細すぎたようで、ページをめくると、でこぼこしている。明日、太いフリクションを買おうと思う。

■6月18日(金)
我が家は今、梅で冷凍庫(梅サワーにするための酢を買ってくるの待ちの梅)と冷蔵庫(冷凍庫へ移動するの待ちの梅)がいっぱいだ。

青梅でいいのに、冷蔵庫の中で静かに追熟が進んでしまっていた18粒を、梅干し用に仕込む。焼酎がなかったのでジンを使ってみた。塩も、家にあった適当なもの。そんな、初めての梅干しづくり。さあどうなるか。

こんな風に、実験の気持ちでなにかをやってみるのは気楽でとてもいいと思う。

■6月19日(土)
昨夜11時から配信された「賢い医師生活」のシーズン2の1話目を見る。途中で切り上げる予定だったが、そんなことはやはりできず、1時間半ほどを最後まで視聴。

シーズン1より少しヒューマン的というか人寄りのテイストになったのかな。さらに、いい。何という大きなことが起こるわけでもないけれど、しみじみと、いい。ああ、いい。

そして、眠い。韓流ドラマにハマっているときの眠みだ。



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長谷川仁美/文筆家、ライター
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