糖質の話
保健指導でよく質問されたアルコール飲料の「糖質オフ」「糖類オフ」。よくわからないという方が多いと思います。今日は、糖質について噛み砕いて投稿します!
炭水化物とはなんぞや?
炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせたものを言います。
糖質とは?
炭水化物から食物繊維を取り除いたものです。
種類としては
①多糖類
②グリコーゲン
③糖アルコール
糖類とは?
多糖類が分解されたもののこと。
①単糖類(多糖類が最小単位まで分解されたもの)
②二糖類(単糖類が二つくっついたもの)
吸収速度はどのくらい?
一番早い順に
①単糖類(数分):グルコース、フルクトース、ガラクトースト
②二糖類(10〜1時間):ショ糖(砂糖)、ラクトース(牛乳)、トレハロース、マルトース
③糖質(3〜4時間):でんぷん(米、麦、穀物類)、グリコーゲン、糖アルコール
④炭水化物(5〜6時間):糖質、食物繊維
血糖値を上げるのは?
グルコース(ブドウ糖)です。
他の単糖類は、肝臓でグルコースに変わるために、その分時間がかかります。
果物ってどうなの?
果物=果糖(フルクトース)=脂肪肝になりやすい
と言う認識がある方もいるかもしれません。
注意が必要なのは、果糖ブドウ液糖です。
食品から精製されて抽出された果糖(フルクトース)は注意です。
グルコースの10倍糖化力があります!(600倍説もあります)
しみシワたるみの原因でもあるAGEsが大量に発生します。
老化ですね。
では果物の果糖は?
果物によって果糖(フルクトース)を多く含むものもあります。
しかし、ビタミンやミネラル、食物繊維、フィトケミカルなど有用な栄養素が多句、糖化や老化を予防する食材にもなります。
果糖(フルクトース)は血糖値を上げにくいとも言われています。一定の量であれば小腸で果糖をグルコースと有機酸に代謝されることが報告されている。
『プリンストン大学からの論文はアイソトープ(炭素13)で標識したグル コースや果糖をマウスに摂取させる実験を精密に行い、これまで考えられていたように果糖は腸管で吸収後すぐに肝臓に送られ代謝されるではなく、一定の量であればほぼ全てが小腸で、小腸特異的な 方法で代謝されることを示した、果糖代謝の分野では重要な研究でCell Metabolismに掲載された。タイトルは「The small intestine converts dietary fructose into glucose and organic acid(小腸は 食品中の果糖をグルコースと有機酸に転換する)」だ。』
小腸で果糖を代謝する酵素(ケトヘキソキナーゼ)は、食事により活性化する。
そのため、食後の果物は良いと言うことです。
多量なジュースでの摂取や過剰な果物の摂取以外は問題はないと思います。
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