「いいよ。男の子なんだから。」
先日家族3人で訪れた公園で息子がベチャッと転んだ。硬い石の上。咄嗟に「大丈夫!?」とベンチから立ち上がろうとした時、横に座っていた夫に手で制された!そして言われたのが「(そんなことしなくて)いいよ。男の子なんだから。」である。
これを言われた時の私の最初の感情はというと、「は?(怒)」だ。なぜなら私にはこの一言がこう聞こえた↓
「いいよ。男の子なんだから」の妻の意訳
いいよ、そんなことしなくて。
なんでそんなすぐ助けに行こうとするかねぇ。
そんなことしてたら将来息子が弱っちい男になっちゃうだろ。
息子は自分で立ち上がれるんだから、もっとどっしり構えて見てればいいのに。
全く妻は過保護なんだから。
あわや、公園で渾身の膝蹴りをお見舞いするところだった。それぐらい瞬間頭に血が上った。でも私が人並みに他者の目線を気にする性格だったおかげで、夫は膝蹴りを免れた。よかった。(注:普段は夫のことが大好きです。)
言われた瞬間は何が怒りの琴線に触れたのか正直自分でも分からなかった。時間が経って、言葉を脳内で反芻しているうちに自分なりの答えが出てきた。
よって心の中で反論してみた↓(実際はしてません。偉い!)
妻の反論(喧嘩腰バージョン)
転んだ子供を助けに行こうとするのはやめろと言われなきゃいけないことなの?私全然そう思わない。
大体、その言い方なら子供が女の子だったら助けに行ってもいいわけ!?それっておかしくない?もし子供が男女の双子だったら女の子だけ助けに行くの?
まるで私の行動が息子をダメにするみたいに聞こえるんだけど!?そこが一番ムカつくんですけど!
私の怒りのポイントは下記の3点だと分かる。
①子供を助けるという至極普通に思えることにNOと言われた
②助ける、助けないの判断が男女で変わることに納得がいかない
③私の行動が息子に良くないと非難された
あのたった一言に、こんなにも私にとっての地雷があったとは!「そりゃ腹が立つわけだ。」と妙に納得。
ただ、夫の言うことが全く分からないわけでもない。
私だって子供に手を差し伸べるばかりが親じゃないとは思う。それに「男女で対応に差があることに納得がいかない。」と思いつつ、世間にはまだその差が確かにあることも知っている。だから夫の一言は私にとって全く受け入れられない意見というわけではないのだ。
それなら今後、「は!(怒)」と敵意を剥き出しにしないために、どう言われれば素直に「夫の意見も聞こう!」と思えたのか考えてみた。
考えた末の答えは・・・
「待って!きっと息子は一人で立ち上がれるよ?」だった。
私はこれならきっと「うん、そうだね。待ってみる。」と素直に言えたと思う。これなら否定の言葉は一切入っていないし、助けにいかない理由も「男の子だから」ではない。
早速夫に話してみよう。
きっと夫は私の話を「うんうん、うんうん」と聞いて、彼の意見をくれるはずだから。
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