読書記録:プロダクトデザインの希望になった本
読んだ本
読んだきっかけ
自分が勤める会社のサービスと境遇が似てると感じたから
規模全然違うけど
SMBCのアプリ使い心地好きだから、どんなプロセスなのか気になった
内容
歴史が長い銀行で、UXをデザインの力でどのように改善したのか
デザイナー1人目採用からの、サイトリニューアル、アプリリニューアル、PJの立ち上げ、リリースのプロセスなど
要約
今の時代、選ばれるためにUX/UI(わかりやすさ、使いやすさ)は欠かせない。
インハウスデザイナーは、組織のビジネスを学ぶ
ビジネスモデル
法律・ルール
システムの制約
ビジョン・戦略 ect.
「デザイナー=表層のビジュアルを作る人」というイメージを変える行動をする
企画段階から会議に参加する
勉強会を実施する
時には上司や外部のデザイナーに助けを借りる
「ユーザーを理解する」デザインプロセスを社内に浸透させる
リサーチチームを発足する
デザインプロセスがどうプロダクトに還元したのか報告する
すぐカタチにする、プロトタイプをつくる
パワポでもなんでもライブでつくって提案する
新しく知ったこと・気づいたこと
インハウスデザイナーは、組織のビジネスを学ぶべき
インハウスの強みはこれ。ビジネスを深く知るから、要件を俯瞰してアウトプットできる。
カルチャーコード:育った国に適用される、無意識の価値観
「お客さまにとっての○○はどのような意味・思い出を持つのか」をリサーチする
銀行は歴史が長いので、お客さまに寄り添った期待になるんだろうな
外部のデザイナーに頼っていい
何度か頼った旨が書かれていて、スーパーマンたちだけで推進できたわけじゃないと知った
既存サイトリニューアルや新規立ち上げは、リサーチ込みで1年半以上かかるもの
そんなに長いプロジェクトに携わったことないが、銀行ほどユーザー層が広いとそれくらいかかるものと知った
海外の良いサービスをベンチマークにする
日本と海外で文化が違う=ベンチマークにならない、と思い込んでたが、それを捨てようと思った
キャンペーン情報を押し売りしない方針にした
リサーチで、拒否反応が強いユーザーがいることがわかったので、広告っぽさを抑えたり、FVに入れないようにしたとのこと
能動的に見るユーザーもいるので、項目をわけるなどするのもアリ
エンプティステート(まだ情報がない画面)は、利用者が欲しい情報にたどり着けるように解決案を提示する
自分の考え
銀行は年齢層が幅広く、ユーザー数は何万レベル。「今まで」が根強そうだが、デザインの力でここまでやれるんだという希望になった。デザインの力というか、SMBCのデザイナーの力と、それに動かされた人たち、かな。
結構泥臭く勉強会を重ねているニュアンスを感じたので、私も根気強く(といってもだらだらやらないように)勉強会を開催してみようと思った。