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yumenotamago
留守番
小学校に入ってからは父方の祖母の送金では足りず、母は少しの間近所のスーパーの今で言うフードコートのようなところで働いていました
パートを辞めたその後は、お盆お彼岸の繁盛期と週末中心に自分の実家の小平霊園の石材屋を仙台から東京と往復しながら手伝っていました
母と東京の祖母の関係も昔から良いとは言えなかったけど、この話はまた今度できればします
自宅には働かない父と兄と私だけ
相変わらず父のパチンコグセは直らず帰りは決まって深夜だった
深夜に帰ってきて飯食うか?と買ってきたカレーを渡されたときは小学生の私でもさすがに本気でキレた!
せっかく買ってきたのにワガママな娘だと言われたけど、父にはどうして私が怒っているのかは伝わらなかった
当時も問題だけど今ならネグレクトで大問題になってたはず
兄はほとんど友達の家に入り浸りで父のやることに関心がなかったみたいなので文句を言ったことはなかった
この頃母に父が遅くまで帰って来ないことを言えば良かったのかもしれないけど、私は家に父がいないほうが安心できたので何も伝えなかった
お金はいくらか母からもらっていたので食事は買うか作るかだった
料理が人並にできるようになったのは父や母に習った訳ではなく、お腹を満たすために一人で作っていたから
家族揃って食事ができる家の子達がうらやましかった