松浦 瞳  Hitomi Matsuura

お母さんしたり、探究したり、余白を味わったり、暮らしと向き合ったり。 時々コーチしたり、ファシリテーターしたり、AIスタートアップにいたり。 1. AI時代の人文学、2. 健やかなコーチの成長 3. 共同体という3つのテーマを探究中。

松浦 瞳  Hitomi Matsuura

お母さんしたり、探究したり、余白を味わったり、暮らしと向き合ったり。 時々コーチしたり、ファシリテーターしたり、AIスタートアップにいたり。 1. AI時代の人文学、2. 健やかなコーチの成長 3. 共同体という3つのテーマを探究中。

マガジン

  • 「AI時代の人文学」の探究記

    これからますますAIが生活の一部に浸透してくる中で、私たちの生き方や働き方、文化や習慣はどのように変わっていくのか。コーチング、組織開発、対話など、人間の心理や集団の文化といった内面世界にアンテナが立っている私たちが、これからの時代で起こる社会の変化を主に心理的・文化的な観点から探究をしていく記録です。

  • 探究のあいだのSelf Journal

    探究のあいだにおちている、個人的なつぶやきをひっそりとnoteに綴ってみます。

  • コーチの健やかな成長とは

    コーチとして活動をする中で、「コーチの健やかな成長とは?」という問いが生まれた。すぐに答えが出る類の問いではないのだと、探究を重ねる中で感じるが、じっくり味わうこの探究プロセスを自分だけに閉じずにひらいてみる。 誰かとの対話のきっかけになれたら嬉しい。

最近の記事

  • 固定された記事

「コーチングは誰のためのもの?」コーチング業界の功績と課題を考えてみた

これまで探究してきた「コーチング/コーチング業界」。 今回はあえて、コーチングのいいところだけでなく、疑問が残るところ、課題だと感じるところも含めて捉え直してみたい。 このnoteは書いてから5ヶ月ほど時間を置き、その間数人とこの文章を真ん中に置いて対話をし、文章を発酵させる期間を設けてみた。 コーチング業界への疑問を言語化するとき、私が「何をオブラートに包みたがるのか?/断定的に語ることを避けるのか?」「どんな人たちからの反応を怖がったり嫌がるのか?」を知るための実験

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    • chatgptと共同作者で、物語を紡いでみた。

      chatgptと物語を一緒に作ってみたらどうなるんだろう?という好奇心がわき、交互に文章を紡いで見る試みをした。 私が書いて、次にchatgptが続きを書く。そしてその続きを私が書く。 最後にchatgptに文章全体を編集もしていただいた。 作成するまでにかかった時間は約30分程度。 パッパとやり取りをして、最後手直しをしてもらって仕上げてくれた。 (途中画像もセットで作ってみようと思ったが、画像はなかなかハードルが高かったのと息子のお迎えの時間になってしまったので断念。

      • コーチングには正解はない。2つの国際コーチング機関の比較から見えたもの

        日本には、米国発の国際コーチング連盟(ICF)の支部しか存在していませんが、国際的なコーチング機関はいくつか存在します。 私はこれまで、日本に支部があるICFの「コーチのコアコンピテンシー」や「レベル(ACC/PCC/MCC)」を参照してきました。 ICFは、幅広いコーチングの取り組みを包含し、多くの場面で役立ちます。 何よりも、様々な流派のコーチングが存在する中で、コーチの成長の「土台」として表現をまとめていることに心から敬意が湧きます。 同時に、コーチングの探究や実践

        • 今、この時代に"心"が必要としていることとは?

          今、この時代に"心"が必要としていることとは? この本を読んで、そんな問いが湧いてきた。 (余談だが、山竹 伸二さんは現象学や心理学に精通している心理学研究家なのだが、山竹さんの本からはたくさんのインスピレーションをいただいており、大好きな研究者の一人だ。ぜひ他の本も手に取って読んでほしい。) 「行為承認」過多な現代ー欠落している「存在の承認」SNSの普及により、加工文化、いいね文化が生まれ、「本当の自分を理解してもらえていない」という嘆きが聞こえてくることがある。 「

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        「コーチングは誰のためのもの?」コーチング業界の功績と課題を考えてみた

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        • 探究のあいだのSelf Journal
          13本
        • 「AI時代の人文学」の探究記
          4本
        • コーチの健やかな成長とは
          9本

        記事

          "ケア"が切り出された時代に、コーチングは誕生した?

          最近宗教についての研究を長年行っていた人と対話をする機会を頂いた。 その際、「これまでの歴史の中でずっと別の形で行われていたことが、たまたま今の時代、コーチングという形で表現されているだけなのではないか?」という視点をいただいた。 例えは、「傷ついた人が、自ら救われた”何か”で人を癒すという行為」をとっても、宗教の歴史から見ると極々自然に何千年、何百年と行われていたことで、とても人間的な営みであることが歴史を見るとわかる。 また、村などのコミュニティの中で、そして家族と

          "ケア"が切り出された時代に、コーチングは誕生した?

          AI時代における「人間の条件」を探る(読書会の振り返り)

          2035年。AIはさらに日常生活に深く浸透し、その影響は想像以上に広がるとされています。そんな未来を見据え、探究パートナーのまさ、そしてコーチ仲間のすずまりと一緒に『2035年の人間の条件』という本を読み、その内容を対話しました。 この本は、暦本純一さんと落合陽一さんが共著したもので、AIの進化が進む中での人間の役割や生き方について鋭い洞察を投げかけています。 私たちは、この本をきっかけに「AIによって私たちの生き方や働き方、そして文化や習慣がどう変わっていくのか」という問

          AI時代における「人間の条件」を探る(読書会の振り返り)

          スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版03を囲んだ探究対話

          先日、探究パートナーのまさと一緒に、スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版03「科学技術とインクルージョン」を題材にした読書会を開催しました。この読書会は、英治出版の応援キャンペーンを通じて献本いただいた本を基に行いました。 まずは、この機会を提供してくださった英治出版の皆様、そしてSSIR共同発起人である井上英之さんに、心から感謝申し上げます。この読書会を通じて、私たちはAIと人間の関係性や、これからの社会におけるテクノロジーの役割について深く考える時

          スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版03を囲んだ探究対話

          「言葉」が持つパワフルさと「言葉」がもつ弊害

          「内省をすること」の見直しについて言葉にしてみて改めて、ことばが持つ可能性と限界を感じている。 ”ことば”というインターフェースを活用するコーチングにおいて、 人が無自覚にとらえている「言葉の定義」や「言葉の奥にある自分の解釈」を見直し続けることの必要性を感じるのだ。 たとえば、当たり前に使われている”成長”、”豊かさ”、”変化・変容”などの言葉たち。 これらの定義やとらえている質感は人によって、そして時代によっても変化していくもののように感じている。 コーチが無自覚

          「言葉」が持つパワフルさと「言葉」がもつ弊害

          "自己内省の価値"の妄信について

          少し離れたところから「コーチングの価値」を見直してみたいこれまでの探究は、コーチの在り方に対する批判的な視点や、コーチングのやり方によっては危険性が伴うという視点を持ち込んできた。 しかし、「”正しく”提供することができればコーチングには価値がある」というスタンスを一貫して持っていたように感じる。 今回は、あえてそこを見直してみたい。 ”自己内省の価値を妄信すること"について 最近ずっと頭に引っかかっていることがある。 身近な人が以前、 「自己内省したり、セラピーや

          "自己内省の価値"の妄信について

          コーチングは、「辿り着きたいところに辿り着くこと」のためにはないのではないか。

          コーチングと言う言葉の語源は「馬車」から来ていると言われる。 だけど、私はこれに長年疑問を持っていて、あえて使わないようにしてきていた。 馬車のように人を「行きたいところに連れて行く」ようなコーチングは時代にフィットしているのだろうか?私はそこに疑問を持っている。 今の時代は 「混沌として前が見えない」 「前も、後ろも右も左もわからない」 「明日どうなってるかもわからない」 そんな霧がかかったような、雪吹雪のような、そんな時代だ。 あらゆるものに気が取られ、自分の今と

          コーチングは、「辿り着きたいところに辿り着くこと」のためにはないのではないか。

          おすすめしたい、7つのセルフジャーナリング手法

          5年前に山川咲さんが書かれていたこのnoteが個人的にとても好きだ。 子供が起きる前の、贅沢な朝のひとり時間。 大好きな香りのお香をたいて、大好きな音楽をつけて、カフェラテをお供に本を読んでいたら、全然関係ない文脈でこのnoteのことを思い出し、久しぶりに読み返した。 特に余白期間を設けてからは、セルフジャーナリングにたくさん支えられ、救われてきた。 仕事や子育てで忙しくしていると、その外部環境に意識がとられ、それだけで時間や心がいっぱいになる。 でも、余白期間を設け

          おすすめしたい、7つのセルフジャーナリング手法

          "願い"と"祈り"の質感の違い

          願いには、「コントロール欲求」が時にいり混じる。 願いは結果を求める気持ちが生まれる。 こうあってほしい、こうなることを願う。 祈りは結果を手放していく。 「願い」じゃなくて、「祈る」 メンタルモデルやNVCで知られる、由佐美加子さんが語っていた。 祈ることは「意識」の向け先を変えていくこと。 意識の向け先が変われば、行動も自ずと変化していく。 行動から始めなくても、行動は後からついてくる。 このnoteを読んでくれた たくやが、「祈り」について彼が出会った

          "願い"と"祈り"の質感の違い

          約9ヶ月の”余白の日々”で体験したこと。

          作年12月ごろに代表を退任してからの期間、「余白のある日々」をあえて意識しながら過ごしてきていた。 この期間の過ごし方について自分のためにも振り返りをしながら、そこで感じたこと、味わったことを言葉にしてみる。 個人的にはこれまでの人生の中でも非常に濃い大切な期間だった。 根をゆったりとおろすような、余白のある日々去年の12月に前職を退任してからの最初の数ヶ月は、アクティブに人と話たり、人とあったりしていた。 ただ、今年の1月末ごろに自分自身の内側で何か変化を感じ、外に向かっ

          約9ヶ月の”余白の日々”で体験したこと。

          共感とはなにか?ー繋がりと区別することの意味

          「分けること・区別すること」が自然な現代数ヶ月前に、「Seaspiracyー偽りのサステナブル漁業」「監視資本主義」「ヒューマンエイジ 人間の時代 第2集 戦争 なぜ殺し合うのか」をみて、湧いてきたことがある。 現代は、「分けること・区別すること」がとても起きやすい環境下にあるのではないか?ということだ。 一人ではどうにもできないような複雑で目を背けたくなるような課題が多く、あえて見て見ぬ振りしたくなるような環境(「Seaspiracyー偽りのサステナブル漁業」) 情

          共感とはなにか?ー繋がりと区別することの意味

          土に深く根差した、健やかな草花のように生きる

          先日とある会社のアドバイザリーに入っていてとても不思議だな〜と感じたことがある。 詳細は伏せるが、その方は自分自身が体験として響いたものがあり、それを事業として取り組みたいと起業をされた方だ。 アドバイザリーで求められたのは、「X倍成長するにはどうしたらよいか?」というディスカッション。 いろいろ話すことはできるが、話しても話しても、「その人」と話している感覚になれていない自分に気づいていた。 「経営者として売上を作る人」とは話しをしているが、奥の「本人」とは話せていな

          土に深く根差した、健やかな草花のように生きる

          「探究」には4つの種類がある?探究の4章限

          探究的な時間を9ヶ月ほど取る中で、探究にはいくつか種類があるのかもしれないと感じてきた。 「理論型⇄プロジェクト型」と「少数で形にしていく⇄共同で拡散していく」これらの4章限を行き来することで探究は立体性が帯び、より豊かに生きたものになるのではないか?仮説 書いてみたらSECIモデルっぽさもかんじるけれど、現時点版。

          「探究」には4つの種類がある?探究の4章限