中学生を悩ませる前置詞~「(乗り物)に乗る」~
小学校・中学校・高校の英語の先生のための英語の先生 Melody です。
先生方、毎日お疲れ様です♡ 子どもたちの笑顔は先生方のおかげです!
皆さん、英語の前置詞はどのように教えていますか?スペル自体は短いのに、意味が「~へ」とか「~に」とか区別しにくく、間違えるとテストで減点されてしまう、という、中学生にとってやっかいな品詞の単語です。今回は、その中でも「~(乗りもの)に乗る」などの、「~に」を生徒が体の感覚を持って理解できるような指導方法をシェアしたいと思います。
「今日は乗り物に乗るなどの時に使う前置詞onとinの区別について一緒に考えていきます」と、伝えたうえで、こんなふうに生徒に指示を出します。
「ある乗り物を想像してみてください。そしてあなたはその乗り物の中に座っています。同じ乗り物に友だちが座っているのが見えました。あなたは今からその友達のところへ移動してください。」
ーーーー 生徒が反応中 ーーーー
「移動できましたか?」(生徒挙手)
「移動できなかった人はいますか?」(生徒挙手)
そして、次のようなイラストや表などを見せて、
「あなたが乗っていた乗り物はこの中にありますか?」と、まるでマジシャンのように言ってみましょう。生徒が「ウン、ウン」とうなずいている様子がイメージできますね。
このあたりで、勘のいい生徒は「あぁ、わかった!」と気づき出します。ここで決して教師は説明をせず、生徒が気づいたことを生徒の口から生徒の言葉で出させます。(elicit)
中には、「そう来るか⁈」という発言が出てきたりしてそれがまた楽しいのですが、最終的には「乗り物の中で歩き回れるときは on 、歩き回れない時は in 」という結論に持っていきます。onとinのイメージがもともとある生徒は、なお理解しやすいですね。生徒の頭の中では、体の感覚も伴い、「へ~、なるほど。」になってくれます。
そして、最後に「rocket, hot air balloon, submarine, van, bike, boat, etc. は on それとも in を使うと思いますか?」(生徒ザワザワ…)「自主勉強ノートに調べて次回提出してください!」と言うと、「えー!」と声を出すものの、競ってノートを提出してくれます。そしてイラスト付きなどでうまくまとめてきた生徒のノートをシェアします。
このようにして、好奇心に駆られて自ら自主的に探究し、達成感を味わい、自己肯定感を高めて、学ぶこと自体に楽しさを感じることができる生徒が、少しずつですが育っていきます。英語は楽しいと思い、自ら学んでくれる生徒が増えるのは英語教師にとってこの上ない喜びですね!
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1人でも多くの先生方子どもたちに、英語の楽しさ、人生の素晴らしさが届きますように!最後までお読みいただきありがとうございました!
Thank you so much for reading! I hope to see you again soon! Bye for now!
【英語の先生のためのひとことEnglish】