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#05 September Remember
September Music
Southern All Stars 『メロディ』
わたしが小学生の頃、サザンオールスターズは『勝手にシンドバット』でメジャーデビュー。アイドルと歌謡曲全盛の時代。テレビの中でロックバンドのスタイルで歌っているのを、初めて意識してみたのはサザンだったように思う。
ラジオの音楽番組を録音した音源のなかにあったのが、サザンの『メロディ』。お気に入りでよく歌っていた。ただ、小学生のわたしには、わからない言葉がいくつかあった。
ー「セプテンバー」と「リメンバー」
英語だよね。
脚韻踏んでるなぁ。
このあいだ詩の授業で習ったやつ。
で、どんな意味?
なんて考えて、辞書で調べたらそれぞれ「9月」と「記憶」のことだった。
夏の名残が残る中、夜、夏の雨ではない雨が降っている。
過去になっていく記憶と関係に胸が痛む。
きゃー、大人の世界の「ひと夏の恋」ってやつだ。
大人の世界をのぞいてしまった、そんな気分になった曲。
Septemberは季節が変わる頃。
夏の暑さに浮かされた関係もまた季節とともに。
サザンが歌にすると、詩的で、儚くて、艶っぽい。
Earth Wind &Fire 『September』
時は流れ、大学生の時。
あまり洋楽を聞かなかったわたしが、7〜80年代ディスコソングが気になった時期がある。当時好きだったアーティストがDisco Musicをオマージュした楽曲をアルバムの中に入れていた。わたしはその曲がとっても好きで、それが高じて70’s・80's Disco Music集みたいなCDを買って、繰り返し聴くようになった。
流石にリアルタイムでは聴いてはいない楽曲。でもなんだか、耳に馴染みがある。わたしよりちょっと上、親の世代のディスコミュージック。その時代の音楽が大好きだった人たちが、きっと放送業界にたくさんいて、番組のジングルやCMソングなどに使っていたのを、多分わたしは耳にしていたのだと思う。
中でも、Earth Wind &Fireの“September”は一番のお気に入りだった。
”Do you remember. The 21st night of Septermber?”
9月21日に何かあったのね。
ここでもSeptemberとrememberで脚韻。
英語が苦手なわたしには、何があったかまではわからなかったのだけど。
9月になってふと思い出したこの2曲。
Spotifyから引っ張り出して流してみよう。