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#22 子どもの生活 大人の事情 今の子どもたちの忙しさと大人の経済活動

子どもが忙しすぎる。
最近の小中学生のスケジュールは、ブラック企業並みだ。

小学生は、朝8時に学校に着いて、
15時ごろまで学校で過ごす。
その後、学童保育に行く子もいれば、
少年団だとか、地域のスポーツクラブ、
はたまた習い事や塾などに向かう。
子によっては「習い事と塾」などのように
2つのスケジュールが入っている場合もある。
そして家に帰ると、夕食の時間。
その後、家庭学習とか宿題とかをこなすと
もうだいたい夜の9時。

中学生は、8時過ぎに学校に着いて、
部活が終了するまで学校にいるとなると
18時半ごろまで在校しているのもざらだ。
そのあと、さらに習い事や塾に行って学習。
学校の課題や予習復習、
犠牲になるのは、睡眠時間。

それなのに、どこかの自治体では
子どもを7時から
学校で預かる取り組みを試行しているところがあるらしい。
親の出勤に間に合わないから、という理由のようだ。

何かおかしくないか?

7時に学校に着くには
何時に起きて何時にごはんを食べているんだ?
その支度のために、親は何時に起きているんだ?
で、前の日は何時に寝れば
子どもにとって十分な睡眠が確保できる?
大人は仕事の疲れをいつ回復させる?
子どもはいつ遊んだり、ぼーっとしたり、
好きなことに時間を使うことをすれば良いのだろう。
経済活動という大人の都合に
子どもが振り回されているとしか思えない。

そもそも、大人が8時間職場にいて、
その出勤に片道1時間かかるとして、
24時間のうち10時間仕事に拘束されていることになる。
その大半の時間、子どもを預けて置く場所が学校なのか?
学校は託児所ではなくて、子どもが教育を受ける場なのに。
大人の都合で学校だ学童だ習い事だと
子育ての外注化は進むばかり。
大人は家庭において子どもといつ向き合うのだろう。

大人の社会をゆとりあるものにしなければ
子ども時代のゆとりは奪われるばかりだ。

夕方からは大人も子どもも家庭で過ごせる
そんな世の中にならないかな。