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【人生の分岐点】流木と筏

世の中の決めたレールを行く人生

26歳までの自分の人生を振り返ったときに、世間の決められたレールにぴったり沿って生きていたといえる。
それが良い悪い正しい間違っていると論じたい訳ではない。振り返るとそうだったと感じる。

田舎に生まれ育ち、保育園、幼稚園、小学校、中学校と義務教育の仕組みの上で親が示してくれる通りに生活をしていった。
他に選択肢があることを考えもしなかったし、周りのみんながそうしてるから、自分もそうしていくという感じで、日々を過ごしていた。

どうせなら何事も真剣に、一生懸命やりたいという自分がいた。
なので、いつの時代の勉強も手を抜かずに頑張った。
みんなからの「すごいね」という賞賛が欲しかっただけなのが事実。
勉強をやる意味が意義まで深く考えたこともなかった。

やらないよりはやったほうがいいはずだ。
いい点数の方が褒められるから、そちらのほうがいいはずだ。
自分の心から願望や思いというより、世間が良しとする物差しの尺度に一生懸命沿うように自分を頑張らせていた。

高校受験、大学受験も同じで、偏差値という指標で自分の行けそうな進路がいくつかピックアップされた。

いい人生を送りたいなら、いい大学に入ることである。

それが常識であり、一番正しいことであるという暗黙の了解があり、そうなることが絶対いいはずだと、僕の中でも完全に思っていた。

自分なりに出来る最大限努力し、世間的にみて恥ずかしくないような大学を選んだ。
学部は、自分にはまだ進路が確定してなかったので、一番潰しが効く学部をということで経済学部を選んだ。

これがやりたいんだと、道を決めて高卒で就職したり、専門学校に入る人たちが僕には眩しく見えていた。
無数の選択肢があるのに、自分で道を決めてもう動き出していることがすごいと思った。
僕は高校3年生のとき進路を明確に決めれなかった。

大学の4年間というモラトリアムのおかげで、大きな決断することを権利として先延ばしできたといえる。

大学卒業→就職が当たり前

毎日を最大限楽しみつつ過ごした学生生活も終わりに近づき、いよいよ就職活動のタイミングが迫ってきた。自分には正直モラトリアム期間中も結局決めてはなく、これがしたいというよりは、文系ならばこれくらいしかないという選択肢の中から、選ぶ形での就職活動だった。

自分の中ではベストと言い切れる素敵な会社に就職が無事に出来た。
素敵な先輩に恵まれ、給与も申し分なし。
世間的に見ても、天下の〇〇といわれるくらいのいい会社。
両親からみても鼻高々だと思うようないい社会人のスタートを切れた。

まずは目の前の仕事に打ち込むこと。
早く一人前になりたい一心で仕事をした。
早くお世話になっているかたに恩返ししたい、期待に応えたいという思いで仕事に励んだ。

3年目になり、仕事をそれなりにこなせるようになって気付いたことがあった。

悪くはないがベストな人生なのか?

そこから、人生本当はどうなりたいのか?を真剣に向き合った。

流木と筏

「流木」と「筏」には共通点があります。
それは材質が木であることです笑

ただ、同じ材質の木でも、「流木」と「筏」には大きな違いがあります。
それは目的目標があるかどうかです。

「流木」は世の中の常識に流され、人生何とかなるさとその流れに身を任せて、どこに向かっているかは正直分からないまま進んでいく。
対処療法のように、人生で起こる出来事に対応していきます。

「筏」はどこに向かうかや、何をどれくらい運ぶといった、乗り手に明確な目的目標があって進んでいく。筏の大きさも、目的目標の実現にとって必要な大きさに組まれ、目標達成に必要な人数の乗組員がいて進んでいくことになる。

僕は人生も同じことが言えるのではないかと思う。

26歳までの僕の人生はまさに「流木」のような人生だった。
自分の確固たる思いは持たずに、世の中の常識に流され、世間が決めた期限内で対処する形で進路を決めていた。

そして、自分が人生の漕ぎ手として明確な目的目標を持たないまま就職したので、ある意味会社のビジョンでできた「筏」に組み込まれた流木だったと言える。
他人の夢を実現するための一人。
自分に明確なビジョンがないまま時間が過ぎていることに気付いた。

自分の人生の主人公は自分。
本当はどうなりたいのか?を明確にして、起業という選択をしてチャレンジしてきて15年経つ。

今は毎日が刺激に満ち溢れている。
いつまでに会社をどうしたいのか?自分の人生のビジョンが明確にあるからこそ、いつまでに何をするのかを決めて、毎日その目標達成に全力になれている自分がいる。

みなさん人生は筏のように明確に座組みされていますか?はたまた流木のように漂っていますか?

自分の人生の目的目標をぜひ明確にして今日も最大限人生楽しみましょう。


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