知らないことで、相手を傷つけているかもしれない。
今日もありがとうございます。
hitomiです。
知らないことって、相手にとっては、凶器にもなるな~と思っています。
今回は、認知症の方との関わりについて、そう感じることが多くあったので、何回かに分けて、投稿していきます。
さて、『認知症』と聞いて、どんなイメージがありますか?
認知症って、病気じゃないんです。
【症】という字が表しているように、【症状】なんです。
その症状は、常に出るのではなく、出たり、出なかったりします。
例えば、今は、普通に話をしていたのに、次に話すと、思い出せなかったり、話がかみ合わなかったりすることがあります。
(認知症の進行具合によって、出方は変わってきます)
それを、認知症だから・・・。と、何もわからない人という判断は間違っています。
ということで、私が15年間理学療法士として、在宅リハビリを行ってきた経験で得た気づきや認知症を学んでの知識を含めて、書いていきます。
まずは、認知症の人に限らずですが、《自分がその人のことを知っているからのといって、その人が自分のことを覚えているとは限らない》
あなたは、ありませんか?「あ~、〇〇さん(あなたの名前)お久しぶりです」って言われても、その人のことを思い出せないこと・・・。
私はよくあります。
何となく見たことがあるんだけど、どこで会ったかな~。名前なんだったかな~と、頭の中でフル回転です。
結局、思い出せず、名前を聞くか、当たり障りのない会話をしてやり過ごすなど、自分ができることをします。
認知症の人も同じです。
ただ、記憶力が低下しているので、1度会っただけでは、次に会ったとき、思い出せないことが多くなります。
しかし、何度か会うことで、顔を覚えてくれます。
※ここで重要なのが、基本的に記憶というのは、その時の感情とセットで記憶されるので、あなたと会った時に、嫌な気持ちになった場合、「あたな=嫌な気持ちになる人」というセットで思い出します。
ご自分に当てはめてみたら、わかりやすいかなと。
なので、誰にでも当てはまりますが、その人と会った時に「私の顔覚えていますか?私の名前わかりますか?」って、聞くのNGです。
病院で働いていた時に、職員や家族が「私のことわかる?」って聞いてる状況に度々出くわしました。
それ、自分の友達や他の家族に聞きますか?
まあ、自分のことを覚えているのか心配なのもわかりますが、そんなこと聞かれた本人は、大混乱です。
※私も同じ立場になることがあるので、大混乱です。
そんな大混乱の中で、追い打ちをかけるようなことを言ったりすると、本人は、どうしたらいいのかわからなくなります。
そして、怒ったりする人もいます。そうすると、職員や家族は、怒りっぽい人、困った人。というレッテルを貼って、その人をそのレッテルで扱い始めます。悪循環の出来上がり。
少し考えてみてください。
わからないのに、「何でわからないんだ。」みたいなこと言われたら、あなたならどう思いますか?悲しくなりませんか?その悲しみを怒りとしてしか出せない人もいます。黙ってしまう人もいるでしょう。何もかもわからないふりをする人もいるかもしれません。ごめんねって言う人もいるかもしれません。
さて、じゃあ、どうするのか?
「私のことわかる?」なんて、聞かなければいいんです。
会った時に、「こんにちは。〇〇です(あなたの名前)」
って、あいさつしたらいいんです。
だって、人に会った時、挨拶するでしょ?初めてなら、自分の名前言いませんか?
そこから、相手の反応を見ます。私のこと思い出せそうになかったら、そのまま初めましてで、接すればいいです。
少し思い出せそうかもと思えば、思い出せそうなフレーズを会話の中に何気なく入れると、思い出せることもあります。
こんな風に私は、接していました。
ここまでにくるのに、怒られたり、色々ありましたが、私も相手も一番心地よく過ごせるために!を考えて、今の方法になりました。
今回は、顔を覚えていない人の場合について書かせていただきました。
これは、私の例ですので、正解かどうかはわかりません。ただ、1つの例として読んでいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。