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【磯の生き物図鑑】ヤドカリ/節足動物

ヤドカリとは

貝殻を背負うカニに似た生き物。というイメージの人が多いと思います。それでおおむね間違いありません!

いちおう専門的には、

節足動物門せっそくどうぶつもん 甲殻上綱こうかくじょうこう 十脚目じゅっきゃくもく 異尾下目いびげもく

というグループに分類されます。こんなこと言われてもよく分かりませんね!

ヤドカリの分類的特徴
節足動物:足(体)が節で分かれている(カニ・昆虫など)
甲殻上綱:甲殻(大きな甲ら)をもつ
十脚目:足(脚)が10本
異尾下目:しっぽ(腹部)がねじれている

一つ一つ紐解いてみると、少しイメージがつきやすいでしょうか?

カニやエビはヤドカリと同じ十脚目の仲間です。だから似ているのですね!


ひたちなかの磯でみられるヤドカリ

茨城県ひたちなか周辺の磯では4種類のヤドカリを確認しています(ひとでちゃん調べ)。

ヤドカリは最も簡単に見つけられる磯の生き物といってもよいくらい、たくさんいてすぐに見つかります。

しかし、今回紹介するホシゾラホンヤドカリだけは、冬場の低水温時にしか姿が見られません。つまり皆が海で遊びたくなる季節にはいなくなってしまうのです。

というわけで、気温が低い今のうちに探してみましょう!

今回はヤドカリ検索表と、4種類のヤドカリについての詳しい情報を載せました。これらを見ながら、1匹1匹ていねいにどんな特徴のあるヤドカリか観察してみましょう。ホシゾラホンヤドカリは見つかるかな?

 ホシゾラホンヤドカリは、”星空”と名の付くとおり、脚にきれいな水色の斑点をもっています。非常によく似たケアシホンヤドカリという種がいるので、よく見比べてみてくださいね!

ヤドカリ検索表

この検索表はあくまで4種類のヤドカリを見分けるためのものです。
どれにも当てはまらないヤドカリがいたら、他の図鑑で調べてみてくださいね!


イソヨコバサミ

学名:Clibanarius virescens (Krauss, 1843)
分類:ヤドカリ科 ヨコバサミ属

・はさみ脚の大きさは左右同じ。
・はさみ脚には淡黄色の斑点がある。
・爪先は淡黄色。
・第2(長い)触角の色は、暗緑~暗青。

ホンヤドカリ

学名:Pagurus filholi (de Man, 1887)
分類:ホンヤドカリ科 ホンヤドカリ属

・はさみ脚は右が大きい。
・はさみ脚は顆粒で覆われる。
・爪先は白い。
・第2(長い)触角は、しま模様。


ケアシホンヤドカリ

学名:Pagurus lanuginosus de Haan, 1849
分類:ホンヤドカリ科 ホンヤドカリ属

・はさみ脚は右が大きい。
・はさみ脚には長い毛がたくさん生えている。
・脚に黒い斑点がある。
・触角の色は、赤。

ホシゾラホンヤドカリは腕にきれいな水色の斑点があることが特徴です

ホシゾラホンヤドカリ

学名:Pagurus lanuginosus de Haan, 1849
分類:ホンヤドカリ科 ホンヤドカリ属

・はさみ脚は右が大きい。
・はさみ脚には長い毛がたくさん生えている。
・脚に水色の斑点がある。
・触角の色は、赤。

ひたちなかの磯の生き物図鑑を制作予定です!加筆修正しながら完成させていきたいと思ってます。気になる点や分かりづらい点等ありましたらぜひコメントでご指摘願います。
よろしくお願いします!

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ひとでちゃん/ サイエンスコミュニケーター
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