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正解がない問答ではと、ふと思い。

最近、少年ジャンプ+がジョジョリオン6巻まで無料キャンペーン(〜9月30日まで)をやっている。


ヘッダー画像にお借りしたのは、その14話。
「『ペイズリー・パーク』と『ボーン・ディス・ウェイ』その③」の1シーンだ。
ヒロインである広瀬康穂が、主人公である定助、そしてキーパーソンとなる吉良吉影のことを調べる為に、ホリーさんの元に会いに来た、そういうシーンだ。
(この『ジョジョリオン』、ジョジョシリーズではいわゆる第8部と呼ばれている枠だけれど、第4部まで読んでいるだけの人もニヤニヤする仕様になっている。ディ・モールト、ディ・モールト良い……)

実は8部は途中まで読んで、あまり響かなくてやめてしまった組なんだけど、久々にこうして読むとやはり面白い。無料期間はそれとして楽しんで、後でちゃんとまた続きを買おうかな。


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まぁ今回はジョジョ語りをしようと思ったわけではないのだ(私はジョジョシリーズもめちゃめちゃ好きなので、それはそれで、まぁいずれ折を見て……)。
ただこのシーンから「そういえば」と思ったなーっていう、今回はそういう、連想的な話。

このシーン、切り取らずに出せばこうなっている。

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まさかの、エロ本。
しかも明らかに別人を指して「これあなたでしょう?!」と指摘してくるホリーさん。勿論康穂ちゃんはそんな仕事をしたことはないので、とんでもない風評被害だ。
(尚、これはこの後「この人、定助にめちゃめちゃ似てる!絶対に何かの鍵になる!」を思わせる為の布石となる。気になる人は折角の無料期間なので、そのままリンクから読みに行こう)


まぁそれでここからが本題なんだけど、こういうシーンで「ご両親はご存知なの?」と聞いてくるの、なんとなく定番台詞だよなぁと。
定番だけど、質問してる側はろくに考えずに言ってる台詞だよなぁと思ったわけですよ。

いやだって、「えっ?両親も知ってますけど?」って返事がもし返ってきたら、この質問者はどうするんだろう。
「えっ?あ、そうなの……」と大人しくなるんだろうか。「んまーっ、親子揃ってとんでもないわ!」と親を巻き込んで侮蔑するのだろうか。「とんでもない親だわ!おばさんが叱ってあげる!」としゃしゃり出てくるのだろうか。
(まぁそれを知っている親だったとして、見知らぬおばさんがプリプリしてるのなんて何も響かないだろうけど……)

とはいえ、親には内緒でという人の方が多数ではあるだろう。この質問をする人は、「親が知ったらどんなに悲しむか!」という情に訴える方向で相手を更生させたい……という名目の元、ただ相手を責めたいだけだ。

そう、この質問はよく考えれば考えるほど、無意味なものだし、いたずらに相手を傷つけるだけのものだ。「そうですよね……こんなこと知ったらママが悲しんじゃう!あたし、もうやめます!」なんて台詞が出てくる程度の話なら、多分最初からこんなことに手を出してはいない。
セクシーな自分を見てほしいと自らこの世界に飛び込んだにせよ、お金を理由に涙に暮れながらこの仕事をするしかないと思ったにせよ、それを周囲にどう思われるかを考えずに仕事をした人はいないだろう。
やいのやいの言ってくる人なんかよりもずっと重く、ずっと前から、本人は真面目に考えて、覚悟をして、仕事をしているはずだ。
それを、「この職業に就いている相手なら、正義の名の元に好きに責めていいはず!」という職業差別と傲慢が煮詰まった台詞なんだよなぁと、なんだかしみじみと思った次第だ。
こういうのって、「おばさんが代わりにお金払うから!」と言える人以外は、基本的に黙っていてほしい。


まぁこの台詞以外にも、世の中にはそういう「正義の名の元に相手を諭してあげている、と見せかけてただ責めているだけ」な話、まだまだたくさんあるんだろうなぁ。
自分が言われている時も、そして自分が言う時も、その本質がどこにあるかはちゃんと見極めていきたいなぁと、そう思ったっていう話です。


よし、今日のnote書けた。
ジョジョリオンの続き読んでこよう。

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