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「ふぢののラジオ」が面白い(2025年2月20日の日記)

生活

 体調が悪いが仕事。仕様変更への対応だが、なかなか考え方がまとまらない状態が続く。昼にカレーを食べる。時々ダウンしながら20時まで仕事を続け、夕食の後にもうひとつ別の仕事に着手。ラジオやアニメを流して気を紛らわせる。実はこの後も仕事があります。

「ふぢののラジオ」が面白い

 仕事中に聞いていてこういう憧れのオタクの先輩いたよな~という気持ちになったラジオがあったので紹介。

 漫画・批評・MV制作などマルチな活躍をしているふぢのやまいさんがYouTubeで配信しているラジオ。初回のゲストはVTuberであり脚本家でもあるオタゴンさん。
 映画や音楽やアニメに関する膨大な知識に基づいてジャンル横断的な見方をリアルタイムで自在に繰り出す、おれたちが憧れたカッコいいオタクの先輩たちみたいなトーク。つねに面白い視点で切り取って話題から話題へと繋げられるおそろしい知的体力と、でもそれを恐ろしいではなくなんて楽しいんだろうと思わせながらやっちゃうのがいい。人文学の素養をもちつつもそんな敷居を感じさせない親切さ。
 それにしてもトークの雰囲気作るのが上手いんすよこの2人。トークイベントとか慣れてそうなちゃんと口が動いてる喋りのときの声してるし、少し高めのいい声、オタクの早口っぽいけどシャキッとした発音とYouTubeに向いた心地よい速度、良い話だなと思った時に「良い話だな~!」と言って盛り上がったテンションにして一層面白く見せちゃう漫才みたいな息の合い方。あとこういうところで"プロレス"をはじめないのもいいですよね。おれもこれになりたかった。

 第2回の中国滞在記もめちゃくちゃ面白い。これは写真付き。あんまりみたことない中国の書店とかの様子、何故か中国だけでブームになっている日本コンテンツの話、一見してよくわからないけど解説が付くことでそういうことなんだ!ってわかるような変な写真など、かなり結構レアな現地レポート。コミティア新刊の元ネタと思しきエピソードもある!

きょうのカレー

下北沢で見かけそうなカレーの残った部分

きょう観たアニメの感想

アラフォー男の異世界通販 7話 感想

 デカいモンスターに爆竹を喰わせてショベルカーで殴り倒す様子を定点カメラ風の映像で見せる異常なアクションシーン。前半からもう気が狂いそうになる。何も言わずに去って行ったケンイチを追いかけてきたプリムラが「私を女にしてください」と迫ってくる2025年とは思えないセリフとベッドシーン。この作品は一貫して「向こうから迫って来たから」という言い訳で欲がないようなふりをしている悪質さがある。

BanG Dream! Ave Mujica 8話

 前回でCRYCHICは本当はありふれたバンドだったけど大事な場所だったと夢の終わりを描いたからか、まだ完全燃焼していない海鈴が実態をつかみ切れていないままに居場所を強く求め続ける様子がどこか滑稽に描かれている。かつての挫折から何かと距離を置いて達観した振舞いをしているが、その実は不慣れなだけという愛おしさ。海鈴の誘いに乗って"睦"を唯一の主人格たらしめたギターを習得しようとすることで本物の人格に成り替わろうとするモーティス。カラオケで出てきたパスパレといい「本物のマネをすればいい」という海鈴のささやきといいエアギターを連想させるし、人形は本物になれない予感を与えるが、果たして……。

もめんたりー・リリィ 8話 感想

 迷惑をかけまいとひとり飛び出していったれんげが妹と合流するが、本来のれんげは死んだとを告げられる。自らが何者であるのかが揺らぐ一人のシーンと、板野サーカスみたいなすごい戦闘アクション。寂しく響く「割烹」というセリフや、シュールなくらいに多弁になって自己暗示をするところに、生命としての死の近さ、アイデンティティの死への決死の抵抗が感じられる。窮地に駆け付けた仲間たち。みんながいることでセリフは自己暗示ではなくコミュニケーションへと変わり、驚くほどに力が湧いてくる。
 前回の5人だけの社会が一時的に失われたことにあわせてれんげのアイデンティティが揺らいだあたりから引き続いて、「人間は他者によって自らを規定する」という話をひたすらやっているように見える。本当に人間かどうかや、自己に課した役目を果たしたか、自己暗示によってどうあろうとするのかではなく、今の自分をただ肯定する仲間が周囲にいることこそが、今の"れんげ"を規定するのだ。今思い返すとひとりの極限の状況でロールが崩れたのも規定する他者の喪失だったように思う。
 れんげの出自の謎を残しつつも、今後ゆりの蘇生の可能性があること、記憶を失くして蘇っても同じように仲間で居られるか(既にれんげの妹で一部描かれているが)という課題を予感させる。いまのところベスト回だった。

悪役令嬢転生おじさん 7話

 アクションを得意とする監督の手腕が発揮されまくっている演習のシーン。ふつうなら説明的に扱われそうなところだがキレ良い格闘やエフェクト作画が楽しいので飽きないし、かといってやりすぎでも見せびらかすでもなく普段の画風とよく調和している奇跡的なバランス感の良さ。シュバッとワープするような挙動でコミカルに描かれるアンナが面白い。


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