カンブリア宮殿から:フランチャイズ・ビジネスインキュベーション
今日もご覧いただきありがとうございます。
私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「フランチャイズ・ビジネスインキュベーション」について、書いていこうと思います。フランチャイズ・ビジネスインキュベーションは、自身も鰻専門店の「鰻の成瀬」を展開するフランチャイズのコンサルです。鰻の成瀬は、まだ事業を初めてから2年ほどですが、258店舗を展開しているそうです。
今回、番組中ではフランチャイズで展開している鰻の成瀬がメインでしたので、主に鰻の成瀬について、成功要因を考えてみました。
鰻の成瀬が成功した理由
鰻の成瀬成功の理由の1つ目は、徹底した固定費とコストの削減です。まず、出店は駅から離れた、いわゆる二等立地、三等立地にすることで固定費を削減しています。通常鰻は串打ちや焼きに熟練の技術が必要ですが、事前の加工と独自のオーブンにより、誰でも調理が可能になっており、人件費が安く済みます。また、店舗の内装を出来るだけDIYするなどの工夫もありました。これらのコスト削減により、鰻重を低価格で提供出来ます。ただし、低単価と言っても、2000円くらいの単価であり、他の飲食に比べると単価が高く利益が出やすいのもポイントです。
鰻の成瀬成功の理由の2つ目は、既存の鰻店との顧客の差別化です。コスト削減により、低価格を実現することで、平日昼のサラリーマンなどをターゲットにすることが出来ます。クーポン配布などのデジタルを使った顧客開拓も行っています。これまでの鰻専門店が、常連客を中心に、かつ新規顧客の開拓をしなかったのとは対象的です。
これまでの鰻専門店よりも安い価格で、異なる顧客を狙い、ブルーオーシャン戦略が取れています。
その他感想など
番組を見ていて、事業展開の方針から実際にやっていることまで、一本筋が通っていて驚きました。さて、今回の鰻の成瀬において肝になるのは、鰻の調達と加工だと思います。コストを抑えながら調達し、オーブン加熱で美味しくなるように加工するには独自のノウハウが必要です。ノウハウそのものよりも、ノウハウ構築をどうやったのかが見られると、もっと学びがあるのにな、と感じます。
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