多種多様な愛のある時代に読む本 3冊
まずは1冊目。ベトナム人の移民二世による、USAの作品。
ベトナム戦争を経験した祖母による過酷な体験とトラウマ、母によるDVと同性への愛の目覚めといった、自伝的小説。
私には刺さらなそうだと思ったけれど、見分のために読了した。
同性愛者の行為が、かなり赤裸々に描かれているので、そういう意味では斬新なのかもしれない。
でも、ややテーマ被りのこの作品の方が、私には刺さったな…。
2冊目。
やはりイランの移民によるUSA作品。
こちらも家族愛、友情、宗教観、同姓への愛の芽生え、自己肯定感などが描かれているけれど、特に父子のいい意味での絆の描かれ方がすごく良かった。
そしてその後にこちらを読んだ。
3冊目。
これはパーティで議論された『エロスとは何か』がテーマとなっていて、このパーティにプラトンは参加しておらず、聞いた話を書き起こした形式となっている。
そこには、徳を積まない体だけの行為は醜く、徳を積んだ愛は美しいということが書かれているけれど、それを言ったのはプラトンではなく、パウサニアスという登場人物だった。
だいぶBL推奨で少年搾取の正当性が、論理的に淡々と語られている。
刺さったり刺さらなかったりしたけれど、多様性とか、LGBTQとかいう時代に、柔軟な考え方が出来るように読んだ3冊。
ヘッダー画像は、この3作品を読了した記事として ChatGPT に描いてもらったもの。