有機農業と地産地消。樫村ふぁーむで行われた「ひたち産直講座」Day3の様子をレポート!
ひたち若者かがやき会議主催、日立市の地産地消とSDGsを考える講座「ひたち産直講座」Day3が11/13(土)に行われました!テーマは「有機野菜から大地の恵みを知る」
本日はその様子をレポートします。
Day3は樫村ふぁーむさんで現地開催
「ひたち産直講座」のDay3は、日立市の樫村ふぁーむさんで現地開催する事ができました!100点満点の青空の下で、笑顔あふれるDay3となりました。
▼当日の集合写真 ※写真撮影時のみ、マスクを外してます。
当日のスケジュール
Day3は以下のスケジュールで産直講座を進行しました。
◆樫村ふぁーむの樫村さんからのお話(堆肥作りについて)
◆畑見学と野菜収穫
◆お雑煮・野菜スティック作り
◆餅つき&ランチ
◆グループワーク①
◆畑でトークセッション(日立市で働く魅力とこれからのこと)
◆グループワーク②
樫村さんからのお話
まずは樫村さんから堆肥作りについてのお話をいただきました。
樫村ふぁーむさんは農薬や科学肥料を使わないことにこだわって45年以上お野菜を作り続けている農園です。
樫村ふぁーむさんでは、野菜の残渣、米ぬか、除草した雑草等を活用して堆肥作りを行っていたそうです。
そこから今年の2月に、ただいまコーヒーの和田さんと話をして「販売できないコーヒー豆やコーヒーかす」を肥料化出来ないかという話になったそうです。
その後、コーヒーかすも利用して半年以上堆肥作りを行っているという貴重なお話を頂きました。
堆肥作りの発酵過程なども教えて頂き、実際に堆肥の匂いを嗅がせていただきました!「全然変な匂いがしない!」「土の匂いだー」など、参加者からは感動の声が上がりました。
樫村ふぁーむさんでは販売できないお野菜が堆肥に循環しているため、ロスが出ていない状況だそうです。
ただいまコーヒーでは、樫村ふぁーむさんとの取り組みをする前には月に20kgほどのコーヒー豆(販売できないもの)を廃棄していたそうなのですが、現在は樫村ふぁーむさんの堆肥として利用されているそうです。
↑販売できないお野菜は動物が食べるためにも利用されているそうです。
畑見学と野菜収穫
次は畑に移動して野菜の収穫です。
日立ならではの海が見える畑で、当日は青空が広がる最高のシチュエーションでした。
樫村ふぁーむさんの畑は高台にあり、風の通りがよく、畑もまとまっているため有機農業をしやすい環境だそうです。
参加者は長ネギや大根、にんじんなどの収穫を体験させていただきました。
収穫のコツを教えていただき、初めての体験でも上手くお野菜を収穫する事ができました。
「白菜の収穫は一撃で仕留める」など、樫村さんならではの表現で収穫する様子を見させて頂き、プロの技に参加者からは歓声が上がりました。
お雑煮汁・野菜スティック作り&餅つき
その後は参加者がグループに分かれて、お雑煮用の汁作りと野菜スティック作りを行いました。
樫村さんからお野菜の調理のコツを教えていただきながら調理ができたのも貴重な経験だったのではないでしょうか。
そして樫村ふぁーむさんのお米を使用した餅つきも行いました!
参加者の皆様も餅つきに参加して、大盛り上がりのパートとなりました。
ランチ
その後は、参加者の皆さんで作った野菜スティックやお雑煮を食べるランチです。
つきたてのお餅、採れたてのお野菜など、お野菜やお米の本来の味わいを感じられたお食事の時間でした。
また、お食事をいただきながら樫村さんから農業についてのお仕事の話をしていただきました。事業を継ぐ事の難しさや、これからの農業経営についてのお話は貴重なもので、参加者からも強い関心を持った質問が相次ぎました。
グループワーク①
グループワークでは「生産の現場を実際にみてどう感じたか」「農業に対する3K(キツイ・きたない・危険)のイメージや若い担い手が入ってこない現状を変えるにはどのようなアクションが必要か」などをテーマに、お互いの思いを話し合いました。
「大人になるまでこのような経験をしたことない人もいるため、触れることが出来る機会が必要なのではないか。」
「教育の仕組みを変えていくことも必要なのではないか。実践的な農業の教育があっても良いのではないか。」
「家庭菜園やレンタル農園、幼稚園や保育園での農業体験など幼少期からの習慣で農業に興味をもってもらう必要性があると思う。」
「仕事の大変さと収入が比例していないといけない。」
「担い手の母数を増やすためにライトな農業はどうだろうか。」
多くの意見やアイディアが出て、樫村さんからのリアルなお話を通す事で参加者自身の意識も変わっている事を実感しました。
畑でトークセッション(日立市で働く魅力とこれからのこと)
畑でのトークセッションでは、樫村さんと、ひたち若者かがやき会議の和田さん・與澤さんの3名で「日立で働く魅力」などについてトークセッションを行いました。
トークセッションでは「農業や日立市で働いてる人々の横の繋がり」(Re:Agri=茨城県北のこだわり農家仲間)や、日立市で行っているドライブスルーマルシェなどについてもお話いただきました。それぞれの日立への思いや事業への思いについてフランクに話し合いました。
樫村さんから「農業体験ツアーの難しさ」「農家と一般の方の繋がり」についてもリアルなお話を聞けたのは重要なパートでした。
グループワーク②
最後のグループワークでは、ひたち産直講座の全3回を通しての感想をそれぞれのグループで話し合いました。
「どの分野においても,地域振興には若い力が必要。」
「若い人が主体性を持った時にサポートできる環境が必要。」
「3講座を通して、シビックプライドを持つことが出来た。」
「直接話を聞くことが出来たおかげで、文字では伝わらない熱意を感じることが出来た。直接感じることが出来たからこそ共感が生まれたと感じた。 」
「『知る』ことが出来たのが良かった。問題や課題はネガティブな感じになることが多いが、現場の空気感が良かったことでポジティブに受け取ることができた。」
「事業者の声が直接しっかりと聞けたのが良かった。色々な問題、課題を知るきっかけになり、こういうイベントで良い横のつながりで出来て良かった。」
多くのポジティブな意見や感想を頂きました。
今回の講座を通して参加者の皆様同士の繋がりが出来た事や、生産の現場を身近に感じられた事は、「ひたち若者かがやき会議」としても大きな実りでした。
終わりに
今回で2021年の「ひたち産直講座」の全3回は終了です。
3回の講座に参加していただいた参加者の皆様、講師として参加していただいた藤田さん、椎名さん、小松さん、石橋さん、樫村さん、本当にありがとうございました。
生産現場のリアルな声、ポジティブな事も課題も正直に伝えて頂けた事で、参加者の皆様は勿論、ひたち若者かがやき会議のメンバーも日立市で暮らす事について真剣に捉える良い機会となりました。
ひたち若者かがやき会議では、これからもポジティブで面白い取り組みをしていきたいと思います。
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