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【令和4年度コアメンバー紹介!第6回】松村泰葉さん~受容・尊重しあえる場の大切さ~

こんにちは!ひたち若者かがやき会議です。運営に携わるコアメンバーを不定期で紹介していきます!今回はひたち若者かがやき会議発足の軸となる『ひたち若者かがやきプラン』の策定フェーズから公募市民として携わってくださっている松村泰葉さんのインタビューです!

松村 泰葉 まつむら やすは
編み物クリエイターhakssiy工房店主/編み物愛好家集団「あみもんどころ」メンバー
1994年福島県浪江町生まれ。震災を機に日立市に移住。うつ病を患いながらも、家族の支えと周囲の理解に助けられながら子育てと自分の活動とを継続している。子育てでライフスタイルが一気に変わったことで、「自分を生きる」ことが自分の軸となる。コロナ禍での過ごし方を提案した、ネット上で主催した編み物イベントではのべ200人以上を動員。さらには2021年に自費出版した手芸本が完売。ひたち若者かがやき会議では、コンシェルジュプロジェクトのリーダーを務める。「自分を生きる」ことと「子育てしやすい」ことの両立を図ろうと模索している。

ー 本日はお時間いただきありがとうございます。日立市出身ではない松村さん、どのようなタイミングで日立と縁を持つようになったのですか?

松村さん(以下:松村):それは正に、東日本大震災です。親が福島第一原子力発電所に勤めていましたが、被災に伴い東海原子力発電所に雇用してもらう運びになりました。その際、私たち一家は日立市の社宅に住むことになりました。

ー そうだったんですね。”よそ者”だからこそ、日立市に対して感じたことはありますか?

松村:それはもう、いいとこだらけだなと思いましたよ。皆さんよく言う話かもしれませんが、海も山もありますし。山側の団地なんかは、高齢者が住みづらいなどの問題もあるのでしょうが、私は「ジブリに出てくる風景みたいだな~」なんて当時呑気に思っていました(笑)。なにより、地元に比べたら利便性が圧倒的に高かったです。電車の本数が多かったり、土日も市役所窓口が対応してくれる点はとてもありがたかったです。反面、もったいないな・不便だなと感じるところもありました。例えば、市役所窓口を利用しても悩みが解消せずイライラ・モヤモヤしてしまったり、市のホームページを見ても情報になかなか辿りつけないとか…。ただでさえ、はじめての妊娠・子育てで必死に情報を求めているのに、そのような対応をされてしまうのは不安感・ガッカリ感がありました。

ー そんな原体験が、今期松村さんがリーダーとして動いている【コンシェルジュプロジェクト】の立ち上げ理由になっているんですね。今期の話についてお伺いする前に、ひたち若者かがやき会議発足の軸となる『ひたち若者かがやきプラン』の策定フェーズから携わってくださっている松村さんが、そもそも、このような活動を知ったキッカケなどあれば教えてください!

松村:最初は日立市の公式Twitterで知りました。これも、結構運命的なタイミングだったんです。Twitterで情報収集をするようになったのも、子育てのリズムがつかめてきて、かと言って働けるほどの余裕はなく、ゆるく社会とのつながりが欲しくて…という感じの時でした。プラン策定メンバー募集にあたっては「Q.日立市に対してどんなこと思ってる?」という質問がありました。先ほどお話したような、日立市に抱いていた”モヤモヤ”を中心とした想いをとにかく伝えてみようって思ったんです。そうしたら、勝手なことばかり書いたのに策定委員に選ばれてしまいました(笑)。

ー (笑)。日立市としても、松村さんのようにしっかりと意見を言ってくれる市民の声というのはありがたかったでしょうね。さて、策定委員としての活動はいかがでしたか?

松村:ふたを開けてみると、皆さん既に県北地域を中心に活動されているプレイヤーの皆さんばかりだったので、肩書きが無いことに対する劣等感がありました。しかし、それよりも「こんな一主婦の私の意見も否定せずに聞いてくれる」ことが本当に嬉しかったです。策定委員を始めて「人と話す時間を欲していた」ことに気が付きました。もちろん週に何回も会話をするママ友はいますが、言ってしまえば自分の子育てにおける課題解決のためだけの情報収集なわけじゃないですか(笑)。主婦でも「みんなの役に立つ」市政に関わる場で議論ができたことは、それまで”子育て”という閉鎖的な空間にいる私の承認欲求を満たしてくれました。また、何も決まっていないところから一市民が色々と設計ができるのも楽しくて、プライベートでも、妊娠中に趣味としていた編み物の本を自費出版で出してみたり、イベントを主催してみたり…0から1を生み出す創作意欲・チャレンジ意欲を持てるようになりました。

ー それは素晴らしいですね!さて、策定委員の活動を通して実際に完成したプランに基づき、引き続きひたち若者かがやき会議コアメンバーとして活動されている松村さん。改めて自身がリーダーとして推進している【コンシェルジュプロジェクト】についてご説明いただいてもよろしいですか?

松村:コンシェルジュプロジェクトとは、子育て世帯と行政、子育て支援団体とをつなぎ、オンラインとオフラインとで「コンシェルジュ」の仕組みづくりを整備し、子育て世代がより暮らしやすいまちを目指すことを目的に発足されたプロジェクトです。策定委員時代も過去の自分の原体験からずっと「コンシェルジュ機能を新設・整備したい!」ということを伝え続けており、プランにも反映されています。

活動を始めて思ったのは、「今まで公募市民代表として声を上げ続けてこそきたものの、行政のパートナーとして一緒にやっていくという覚悟は今の今まで持てていなかったんだろうな」ということです。策定委員時代の”意見を否定しない・尊重してくれる”という居心地の良さが、次第に「声を上げさえすれば、ある程度は市に実現してもらえる」…そんな甘えに変わっていってたんだと思います。今期になって、ようやくその覚悟が身についてきました。先日、コンシェルジュプロジェクトが、日立市と共催で子どもを対象にしたイベントを開催したのですが、開催までのさまざまな準備がとても大変なことを実感しました。特に子どもが絡むイベントにおいては「リスクヘッジ」「安全」が第一なので、各所への説明責任が煩雑になるんですよね。言い換えれば、「日立市」という確立された組織の存在の大きさを感じています。個人では絶対に行き届かない観点でイベントを設計できるので、大変勉強になります。

ー やりたいことを実現するためにはコアメンバー・市の双方の努力が必要ですよね。では最後に、今の率直な気持ちや今後に向けての意気込みをお願いします!

松村:昔から時々気持ちが不安定になってしまうこともあり、ついつい人と自分を比べては落ち込んでしまうこともあるのですが、ゆっくりでもいいから歩みを止めずに活動を続けることで「それでも私は活動している!大丈夫!」と自信を持ちたいですし、私の活動を見てくれている皆さんにも勇気や元気を与えられたらいいなと思っています。今は、策定委員時代から想いを込めて声を上げ続けた内容が、プロジェクトとしてお披露目されることに対する期待と不安のドキドキでいっぱいです。こんな想い、なかなかできないと思うので、自分らしく頑張ります!

ひたち若者かがやき会議という、自信を受容・尊重してくれる場での活動を通して、自身のありたい姿を見つけ・実現させようとしている松村さんのインタビューでした!

引き続き、ひたち若者かがやき会議各種SNSのチェックをよろしくお願いいたします!

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