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髭男爵の髭の方、山田ルイ53世さん
社会学者の田中俊之さんと
本を出されているのをご存知ですか?

『中年男ルネッサンス』

髭男爵といえば、いわゆる
「一発屋お笑い芸人コンビ」
あのワイングラスを掲げながら
「ルネッサーンス!」と
いうネタが思い浮かびますが、

山田さんは、実はこの本のように
「文筆業」や「ラジオパーソナリティ」と
してもご活躍中
なのです!

ちなみに髭のない方の「ひぐち君」さんも
ワインソムリエの資格を取って
日本ソムリエ協会の名誉ソムリエ
なっているそうです。

…どうしても芸人さんには『一発屋』
というイメージの方たちがいますよね。
山田さんも、この本の中で
髭男爵の華々しかった活躍を
「一発屋だった」と振り返っています。

しかし、一発屋期間が終わった
その後も、人生は続きます。


…当たり前ですが。

山田さんは1975年の生まれ、
2022年現在、40代後半です。

まえがきから一部引用しましょう。

(ここから引用)

『自分に好意を抱くものと、
そうでないものとの狭間で、
うまく振る舞う…

"価値観の段違い平行棒”
なんとかこなした僕。

これは、一発屋には必須の力だが、
四十台という年齢を生きる
おじさんたちにも同じことが
言える
かもしれない。

もう若くはないが、
残された時間も短くはない。

終わってないが、終わっている…
非常にややこしいポジション』

(引用終わり)

どうです? この秀逸な表現!
「四十台」という、「中年世代」という、
ややこしいこのポジションを、
「一発屋」にひっかけて

ここまで明確に表現した文章を、
私はあまり知りません。

そもそも「ルネッサンス」とは
「ル=ネサンス」、フランス語で
「再生」の意味があります。

特にイタリアでの文芸や美術の復興、
「ヴィーナスの誕生」とか
「モナ=リザ」とか、あのあたりが
イメージされますが、

実はイタリアだけでなく
「北方ルネサンス」など
ドイツのあたりのことを指す
ルネサンスもあります。

ルネサンス論は歴史学者の中では
いろいろな説がありますが、

強引かつ極端に私なりにまとめますと

「昔、優れた人間らしい文化があった。
中世で忘れられていた。
それをもう一度、再生させよう」


そういうリサイクル的な
「生まれ変わりの運動」、
全体を指すように思います。

そう考えると私もいま、
生きるためのなんやかやで少し忘れていた
「地理と歴史」をベースに発信しています。

…このいまこそが「ルネサンス」、
なのかもしれません。

ややこしい中年世代を過ごしている方へ。
もうだいぶ中年世代を味わってきた方へ。
これからいずれ中年を迎える方へ。

山田ルイ53世さんと田中俊之さんの
『中年男ルネッサンス』↓

おすすめの本です。
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