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「中」と「外」とを結びつけるのは「旅」です。

昔は今よりもずっと交通事情が悪く、
特に「海を越える」のは命がけでした。
『遣隋使』や『遣唐使』では遭難も多く、
名高い鑑真も、船の事故で視力を失いました。

しかし今では「飛行機」が使えます。
椅子に座ったままひとっ飛び!
比較的、安心に海を越えることができます。
一般人でも円滑に国境を越えられる。

…ただ「旅に出るかどうか」の決断自体は
個々人の意識によって千差万別、
かなりの差異が見られますよね。

旅好きの方は本当に色んな所に行きます。
積極的に「外」に出ます。
一方、旅嫌いの人は一つの所に引きこもりがち。
「中」に居ます。

あなた自身や周りの人は、いかがですか?

…しかし私は、
外に出るのが絶対的に良いことで、
中に居るのが悪い、というつもりはない。
どちらもどちらだと思います。
良い悪いはありません。
良くするか悪くするか、どう意味づけするかも
また人それぞれ、と思っているのです。

旅こそ我が人生、と決めている人は、
良く言えば「永遠の旅人」で「視野が広い」
ただ悪く言えば「根なし草」で「飽きっぽい」…。

ひとつのところに留まって
一生懸命ずっと同じことをする人は、
良く言えば「一所懸命」で「地元愛が強い」
ただ悪く言えば「内弁慶」で「視野が狭い」…。

どちらも、長所と短所の両方があります。

となれば、できるだけ良さを活かし、
悪さを改めるために、
『旅』を使いたいものですよね!

前置きが長くなりました。

ここまで読まれた皆様は、ここで言う
『旅』がたくさんの比喩を含むことに
すでにお気づきか
、と思います。

純粋な『旅行』の意味も、もちろんあります。
『キャリア』で「どこで働くか」の意味もある。
『SNS』で「仮想空間への旅」にも使える…。

本記事では様々な意味において
「中」と「外」と「旅」について書きます。

そもそも本記事を書こうと思ったのは
松本 淳 さんの記事を読んだからです。

松本さんは軽井沢に旅に出て、
様々な人と夜に語っていました。
その様子を一部のみ引用します。
(下部のリンクからぜひ全文を!)

(ここから引用)

『夜、議論したのは、
コミュニティのあり方についてです。
ネットワークが活発になることは
大変に喜ばしいことですが、反面、
どうしても「内輪の盛り上がり」
過ぎてしまうことがあります。
内部にいると見えにくいものです。
自分自身のこれまでの行動を振り返っても、
いろいろな反省があります』

(引用終わり)

私は、こうコメントしました。

(ここから引用)

『これは私もおおいに
覚えがあるところです。
内面から燃え上がる一方、
外面からの冷静な視点もまた
必要であるように感じました。
その『内』と『外』とを
行き来できる方法が
『旅』である
ように感じます』

(引用終わり)

「内」と「外」をつなぐのが
「旅ではないか?」と思ったのです。

留まり過ぎて『住人』が固定され、
人間関係が深まっていきますと、
「内輪の論理」「内輪ネタ」
「暗黙の了解」
が増えていきます。
それは「言わずとも理解できる深い仲」と
言えば良い点でもありますが、反面、
馴れ合い、甘え合い、排他性にも
つながってしまうところがある。

それを打破するのが、意識的に
「外」に身を置くことです。

また「外からの視点」を導入することです。

「外の視点」から「中」を見ることで、
中に居続けたのでは決してわからない、
見えないものが見えてくる、のでは?

少し歴史の話を交えますと、
日本列島が持つ宿命的なものもありますよね。
日本において「外国」はイコール
「海外」とよく言われます。
海を越えなければ、外国には行けない。

ですので「内弁慶」になりがち。
「ウチ」と「ソト」との区別が厳しい。
よそもの、新参者は肩身が狭いこともある…。

そのため、いざ「海外」に出てみると
「旅の恥は搔き捨て」
なってしまう人も多い、と思います。
私も含めて「井の中の蛙」になってしまい、
外のことをよく知らずに「中の論理」で
考えてしまうことも多い。

「外」や「旅」に慣れていない…。

しかしLinkedInには海外のユーザーが
たくさんいます。
「旅のベテラン」も多い。
海外からの視点、国内から見れば
「旅先」からの視点を得やすいのです。

…これは「職場」についても同じですね。

常に同じ場所で同じ仕事をしていると、
その範囲に習熟し、深く身につく反面で、
広がりは止まり、狭くなってしまう。
私は7社ほど職場を経験してきましたが、
その一つとして同じところはなかった。
ローカルルールも全然違う。
「以心伝心」度合も違う…。

比較的、人材が流動的な職場
(要するに人がすぐ辞めるところ)には
色々な旅人がいました。
良く言えば、刺激的でした。
悪く言えば、疲れます。


比較的、人材が固定されていた職場
(要するに入れ替えがほぼ無いところ)は
どうしても同じ論理でものが動きがちです。
良く言えばラクでした。住人が変わらないから。
悪く言えば、視点が固定的になる…。

「…言わんとすることはわかりますが、
そんなに頻繁に職場を変えるわけには
いかないのでは?」

そこで『旅』なのです。
自分の日常はそのままに「外」に出る…。

真柄 敏也 さんの
『会社員のためのLinkedInの教科書』
読んだ方も多いかと思います。
私はこの著書を、
「旅行ガイド」と捉えています。

つまり、会社員という「中」に居る人が、
LinkedInを通じて「外」の世界へと
『旅』するためのガイドの一つだ、と。

そうなんです。中から外に出るのは、
何もリアルに旅をする「だけ」ではない。

SNSで「外の世界」に触れるのも、
私は「旅」の一つだと思っています。
「図書館」や「学校」でも、いい。
(もちろんその範囲は限定的ではありますが)

普段の「中の論理」が通用しない。
「個人同士」として交流。
旅人との刺激の中で、自分を取り巻く
日々の「中の世界」を振り返り、見直し、
心をリフレッシュさせることができる…。

「吟遊詩人」「琵琶法師」「寅さん」など、
外からふらりと中に入ってきて
新鮮な話をしてくれる旅人の存在は
誠に貴重なのです。

もちろん「実際に」日々の世界から抜け出し、
キャリアを見つけ直す、という点では、
高崎 澄香さん、長嶺 将也さんの
古民家での『キャリアツーリズム®』
良い方法だ、と思います。
リアルに「外」の場所から
「中」を見つめ直すことができる…。

最後にまとめます。

本記事では「中」と「外」と
『旅』について書いてみました。

私も本業でしばらく『中』に居たのですが、
12月終わり頃には『外』に出る予定。
また新たなキャリアの旅が始まりそうです。
(まだ行き先は不透明です…。
もし良い旅先があったら、ぜひ教えてください)

皆様の『中』と『外』と『旅』はどうですか?
本記事から、どこが思い浮かびましたか?

…最近、意識的に「旅」はしていますか?

松本 淳 さんの『軽井沢の旅』の記事はこちらから↓

真柄 敏也 さんの『会社員のためのLinkedInの教科書』
のキャンペーンお礼の記事はこちらから↓

高崎 澄香さん、長嶺 将也さんの
『せんのみなと』のホームページはこちらから↓

※なお、小説や漫画などで『異世界』に
旅をしてみる方法もあります。
手前味噌ながら、LinkedInの会社(団体)ページで
長編小説を連載しておりましたので、よろしければ
お読みいただきますととても嬉しいです!
『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』↓

合わせてぜひどうぞ!!

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