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『常識の賞味期限とは?』という
石井 勇輝 さんの投稿が良かった↓

ここにコメントした内容を膨らませて書きます。

◆「常識」=常に意識すること。

ただ、この意識というのは、
無意識か有意識かで違う。
つまり、
「何も考えずに持っている」のか?
「選択的に持ち続けている」のか?

…ここで、大きく違います。
つまり「常識」は唯一ではなく
無数にある、ということ。

これ、日々のざわざわの中では
私たちは意識しません。
意識していたら
脳がパンクしてしまう。
脳の機能として
「無意識の常識」でショートカット。
これは、しょうがない。

しょうがないんですが。

「自分の常識」
=「みんなの常識だろ!」と
開き直るのも良くない。それは
ドラえもんのジャイアニズム的な考え、
「俺のものは俺のもの、
おまえのものも俺のもの」
になってしまう。
他人の迷惑も考えず、
ジャイアンリサイタルを開いてしまいがち。

ということで、たまには
自分の常識を疑いましょう。
その「疑いのまなざし」として
使えるのが、次の3つです。
「地理」「歴史」「技術」。

「技術」については
石井さんの記事を。

…読者の方からは
「うわ、地理・歴史か、まーた出たよ」と
思われそうですが
「常識を疑う」点では誠に有用なのです。

例を挙げます、「武器」をテーマに。

戦国時代の日本。
「武器を持ち歩くこと」は常識でした。
いつ合戦が起こるか、野盗が襲ってくるか
わからないから。
農民も僧侶も商人も、みんな持っていた。
だからこそ豊臣秀吉は「刀狩」をした。
現代の日本。
合戦も野盗も少ないため
(皆無ではないですが)
「武器を持ち歩かないこと」が常識。
ナイフやスタンガンを
常備しているサラリーマン?
いないわけではないと思いますが、
職務質問され荷物検査されたら
ちょっと気まずい。
ですが、現代のアメリカ合衆国は?
武器の所有は、合法。
…これを「日本の常識」視点から
「野蛮」と斬り落とすのは容易い。
しかし、そもそもアメリカ合衆国は
「開拓」してできた国です。
自分の身や財産は、自分で守る。
これが「常識」。
武器を持つことに
日本ほどは抵抗がなくて「当たり前」です。

…どうでしょう?
「地理」「歴史」は、自分の常識を
疑うことに使えると思いませんか?

…ちょっと使えるんじゃね?

そう思った方は、ぜひ、
自分が常識と思っていることを
地理や歴史の観点から考えてみては
いかがでしょう?
(あと「技術」の観点からも)

まとめます。

常識は、生卵のようなもの。
ドゥルンとして、とらえどころがない。
そこに「疑いのまなざし」の
火を通すことで、固まって、
とらえやすくなる。
箸で、食べやすくなる。

ただし、地理や歴史、技術は
日々変化していきます。
昔の分析に頼り過ぎると腐ります。

つい「常識人」は
無意識に「ジャイアンリサイタル」
「腐った卵を食べる」ことを
してしまいがちなものです。

私も、気をつけようと思います。

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