「さしすせそ」と「う、ま、い、ぞ~!」
「さしすせそ」の調味料、全部言えますか?
料理(特に和食)で使われる、味付けです!
『さ、これは「砂糖」ですよね…。
し、うん、「塩」に違いない。
す、…「酢」でしょうか?
せ、せ、…せ?
そは…そ、ソース?なわけないか』
惜しい! 五問中、三点正解。六十点!
せは「せうゆ」。つまり「醤油」です。
そは「みその「そ」」。つまり「味噌」です。
もう一度まとめると、この五つですね。
『砂糖、塩、酢、醤油、味噌』
この順番で味付けをしていくと
美味しく仕上がっていく、などと言われます。
砂糖は、なかなか食材に味が染みない。
ゆえに最初に味付けをする。
塩は、粒が小さいので、そのあと。
酢は逆にあまり先に入れると蒸発するので
そのあとに入れまして…。
醤油や味噌などは、香り重視ですから
香りが飛ばないように、後のほうでどうぞ。
味噌汁なども、火を止めてから味噌を入れます。
この「さしすせそ」を使いこなすことで
また一歩、味の世界のトップ、
味皇(あじおう)への道が開けますね。
※味皇、本名、村田源二郎。
「味皇料理会」の創始者。
日本料理会のトップに何十年も
君臨している料理会の重鎮。
「う、ま、い、ぞ~!」と叫びながら
口からビームを出したり、
大阪城とフュージョンしたりする。
(って、『ミスター味っ子』のネタなんて
分かる人いるんだろうか。詳しく知りたい方は↓)
そ、それはともかく、この「さしすせそ」、
日本の国民食とも言うべき『ラーメン』にも
大きな影響を与えていますよね!
(半ば強引な論理展開)
①砂糖ラーメン
②塩ラーメン
③酢ラーメン
④醤油ラーメン
⑤味噌ラーメン
…①や③には、なかなかお目にかかれないですが
②④⑤は、ベーシックなラーメンとして
日本中に浸透しています(あと、豚骨?)。
でも、よく考えれば、③酢も、
例えば「酸辣湯麵」など「すっぱからい」麺は
エスニックな感じで、人気がありますよね。
(また、「酢」ではありませんが、
「スラーメン(素ラーメン)」は
鳥取市民のソウルフードと言われて、
鳥取市役所の食堂などで食べられるとか…)
「…うん、よく、わかりました。
でも、さすがに砂糖ラーメンは、ないでしょ!
佐藤さんが作ったラーメンというオチですか?
いなおのネタ、正体見たり、枯れ尾花?!」
…そう思った、そこのあなた。
いえいえ、世界は広いのですよ。
タイ料理には「バーミー(バミー)」と呼ばれる
麺料理があるんです。
タイ風ラーメン、と呼ばれることもある。
汁ありと汁なし、色んなバリエーションがある。
日本ではラーメンにかける調味料というと
コショーくらいしか
すぐには思い浮かばないのですが、
このバーミー、食べる人が
自分で調味料をかけて食べるのが基本です。
それで、この調味料が
ふつうは四種類ありましてね。ずばり、
ナンプラー、粉唐辛子、酢、そして「砂糖」。
…砂糖をかける人、いるんですかって?
それが、タイでは
ごくふつうに、かけられているそうですよ。
日本でいう「みりん」風味でしょうか?
一度味わうと、やみつきになるそうです!
(ごめんなさい、まだ食べたことがなくて、
ググって調べました。いつか食べてみたいです)
…まあでも、考えてみれば、
コーヒーだって、昔は砂糖を入れて
飲むなんて考えられなかったでしょうから、
バーミー(ラーメン)に砂糖を入れるのも、
私たちが感覚として
あまり味わったことがないだけで、
味わってみれば美味しい、のかもしれません。
何しろ「さしすせそ」の筆頭です。
食べれば「う、ま、い、ぞ~!」と叫んで
口からビームが出るかも(味皇はもういいって)。
というわけで?、今回は、
さしすせその調味料のお話でした。
さて、読者の皆様におかれましては、
どんな味のラーメンが、一番好きですか?
(ちなみに私は豚骨です、
…って「さしすせそ」やないんかい)