台風がこない国、未知の災害
台風がこない国。…世界にあるのでしょうか?
本記事では、台風について。
まずは、とあるウズベキスタン出身の
親子のお話から始めます。
(ここから引用)
(引用終わり)
引用元は、
『〝台風のない国〟の父娘が実感
「災害大国」の恐怖 日本人にも気づき
「大丈夫だろうが通じない」』
という記事です↓
…中央アジアのウズベキスタンには、
台風が来ないようですね。
台風に慣れている私たち日本人から見れば、
「ちょ、待てよ!」とカミラさんの母親を
全力で止めておきたいシチュエーション。
そもそも「台風」とは、何か?
『熱帯の海上で発生する低気圧を
「熱帯低気圧」と呼びますが、
このうち北西太平洋
(赤道より北で東経180度より西の領域)
または南シナ海に存在し、
なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)が
およそ17m/s(34ノット、風力8)
以上のものを「台風」と呼びます。』
だそうです(気象庁のホームページより)↓
ですので、厳密に言えば、
北西太平洋や南シナ海で
生まれるものなのですから、
そこから離れた国に「台風」は来ない。
ただ「台風の親戚」は世界各地にあります。
例えば北大西洋生まれは「ハリケーン」。
北インド洋生まれは「サイクロン」。
アメリカやインドなどに被害をもたらします。
…しかし、ヨーロッパに台風(っぽいもの)が
来る、という話はあまり聞きません。
なぜか?
これは、台風(っぽいもの)が生成する
メカニズムに関係しています。
一言で言えば台風のエネルギー源は、
「あたたかい空気」。
熱帯は熱いですから、空気があたたまる。
(漫画『ドラえもん』の「台風のフー子」も
ろうそくの炎から出る空気を
おいしそうに食べていましたね)↓
水蒸気を含む空気が熱されて、
空に上がり、雲になり、台風となる…。
特に海面水温が「26.5度以上」の海で
台風が生まれる、と言います。
太平洋は水温が高いため、言わば
台風の牧場、苗床のようなもの。
…実は、大西洋ではそこまでは
海面水温が高くなりにくいんですよ。
特に、ヨーロッパ方面では。
だから、台風(っぽいもの)も
生まれにくい、
生まれてもそんなに強くない、そうです。
(その分、アメリカ方面に
よく進んでしまうそうですが)。
もちろん、ヨーロッパにも
「暴風」はあります。
ヨーロピアン・ウインドストーム、
などと呼ばれ、
イギリスやノルウェーなどでは起こりやすい。
ですが、比較的、内陸のフランスなどでは
そこに到達するまでに勢力が弱まって、
ほとんど来ない、と言われています
(日本から見れば、ちょっと羨ましい…)。
同様に、内陸部の中央アジア、
ウズベキスタンでも、
台風(っぽいもの)は到達するまでに
勢力が弱まってしまうため、
まず来ない、と言えるのです。
さて「台風を体験するために
外に出てみたい」と言っていた
カミラさんの母親は、どうなったのか?
…気になりますよね。引用します。
(ここから引用)
(引用終わり)
…台風は、予想以上の災害をもたらします。
日本では、台風は毎年やってくるもの、
いわば「常連客」ですが、
ウズベキスタンから来た人にとっては、
全くの未知のもの、です。
その未知のものを
体験したことから、教訓が生まれた…。
最後に、まとめましょう。
本記事は「台風」の話です。
日本に住む人にとっては
馴染み深い話題。ですが、
考えてみれば世界には、逆に、
「日本には無い」
様々な自然災害がありますよね。
例えば「砂漠の砂嵐」など。
日本ではほとんど経験できません。
しかし、サハラ砂漠などでは
日常的に起こる自然災害であり、
砂嵐に巻き込まれた人が
行方不明になることも多く、
ミイラ化した遺体が見つかることも
珍しくない、と言います。
動物もよく白骨化している↓
でも砂嵐の起こらない日本から来た人は、
「へえ~、ちょっと見に行こうかな」
と軽い気持ちで見に行くかもしれない。
「台風を外に出て経験してみたい」
と言い出したカミラさんの母親のように…。
人間は、生まれ育った地理によって
その「常識」も全く変わります。
「四季」が明確な日本と、
「常夏の島」ハワイの常識、
「一年中寒い」南極の常識が違うように。
もし読者の皆様の周りに、
「台風が来ない国」から来た知り合いが
いた場合には、
助言をしてあげてはいかがでしょうか?
最後に、記事から引用しておきます。
(ここから引用)
(引用終わり)
「助け合い」「教え合い」の精神、大事。
(もちろん自然災害のみならず、
「人災」や「労働災害」についても…)
読者の皆様にとっての、
「未知の災害」は何ですか?
それに対する備えは、万全でしょうか?
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