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昨日は過去で明日は未来、そんな今日を
私たちは生きていますが、

1か月前、1年前のことはすでに
はっきり思い出せない。激動の時代。
1年後は予想しづらい、VUCAな時代…。

そんな時はスケールを広く取り、
500年前、500年後のことを思い浮かべて
今日を過ごしてみるのもいいのでは?

本記事では「500年単位」
世界の歴史を考えてみます。
(無理やり500年で切り分けた
世界史への記事のリンクも貼りますので、
合わせてお読みいただければ…)

≪西暦1500年頃~≫

1492年「イヨクニ燃えたコロンブス」
彼が「新大陸」を発見したのがこの頃。
(もっとも大陸は既に「在った」のですが)

当時のヨーロッパは東から「オスマン帝国」
というイスラム国家に攻められており、
(1529年にはウィーンまで攻められる)
それで西の海に飛び出した、と言ってもいい。

西アジアには「オスマン帝国」
インドでは「ムガル帝国」が生まれつつある。
中国では「明」の中興の祖、弘治帝の時代。
(ちなみに日本では、北条早雲という人が
小田原城を奪っていた。「戦国時代」です)

簡単に言えば、西の端のヨーロッパは
まだそれほど強くなく、
ユーラシア大陸各地に大帝国が栄えていた。
それが、1500年の世界地図です。

…これが「大航海時代」で徐々に変わる。
日本に鉄砲が伝来したのはいつか?
イゴヨサンかかる鉄砲伝来、1543年です。
つまり「約50年程度」で一気に
ヨーロッパ人が日本にまでやってきた。

しかし、ユーラシア大陸の内陸部では
大帝国が繁栄しているわけですから、
外縁の「海」「港」を中心にして
「西欧列強」が力を伸ばしていく…。


1500年代にポーランドのコペルニクス
地動説を唱えて世界観を逆転させましたが、
そんな感じで、世界が逆転していく。

植民地建設! 産業革命、近代化!
貿易促進、帝国主義、英語や洋服の普及!
第一次世界大戦の前、
1900年頃には世界のほとんどが欧米列強の
「植民地」「半植民地」になっていました。


各地の大帝国も、この勢いに飲み込まれた。
1922年にトルコのオスマン帝国、滅亡。
1878年にインドのムガル帝国、滅亡。
1912年には中国の清王朝、滅亡。
いわゆる「ウェスタン・インパクト」です。

欧米か!とツッコミを入れたくなるような
欧米化の波が世界を覆う。
その波にいち早く乗ったのが日本でした。
(大帝国ではないので「フッ軽」です)
1853年の「ペリー来航」から15年、
1868年から明治維新、欧米化、文明開化。
1889年「イチハヤク」憲法まで作り
欧米風の近代国家への道を歩んでいく。

ただし、盛者必衰、とも言います。

1901年~2000年には
世界大戦が二回も起こる、いわば
「欧米列強同士の壮絶な潰し合い」が起き、
世界各地で植民地が独立します。

ヨーロッパの影響力の低下!
その代わり、ヨーロッパ圏の辺境だった
アメリカとソ連が強大になって
「冷戦構造」の中で世界が動いていく…。

≪西暦2000年頃~≫

私たちが生きているのは、冷戦後の世界。

1991年にソ連崩壊。改めてロシアが誕生。
2001年にアメリカで同時多発テロ。
2011年には日本で東日本大震災。
2020年頃からは世界でコロナ禍が起きる。

西アジアには「IS(ISIL、イスラム国)」
などもできて混迷を深めています。
しかし世界全体的に見ると、
イスラム圏は大きな影響を保っている。
インドは、世界一の人口を持つ国!
中国は、国力をガンガン高めています。


そんな中、ロシアがウクライナを攻めて
「欧米列強同士の壮絶な潰し合い」
再び起こっているのが、2023年現在。

世界大戦が起きて、戦後、
世界各地で「独立」が起きたように、
ウクライナでの戦争が終わった後、
各地の国の力が増していく、と思われます。

ロシアもヨーロッパも疲弊している。
アメリカも消耗してしまうでしょう。
となれば「中立ポジション」の
インドや中国の存在感が、
相対的に増していく
のでは?

ロシアの目は西に向かっています。
「北からの重し」が軽くなっています。

中国やインドは、その分、動ける。
西アジアのあたりのパワーバランスも
変わってくる。
そこに、アフリカ大陸や中南米、
東南アジアやオセアニアなどの
「新興国」の思惑
が加わっていく…。

≪西暦2500年は?≫

はい、それらを踏まえて約500年後、
西暦2500年の世界を想像してみましょう。

「いやいや、人生百年ですから。
その時には、私、生きていませんから」

…そんなツッコミを入れましたか?
私も自分で書いていて思わず
一人ボケツッコミをしてしまいましたが、
未来予測をしてこそ、現在も輝く。
組織も個人もビジョンが大事。

ここからは私の想像(妄想)です。

1500年頃には各地で大帝国が栄えていた。
そこから西欧が海に出て、逆転して栄えた。
世界の大部分を植民地・欧米化した。
しかし2000年頃、元植民地はほぼ独立。
「戦後」の冷戦構造の縛りが溶けて、
各地で新たな動きが生まれている…。

そう考えますと、

2500年頃には、再び世界各地で
大帝国が生まれているかもしれない。

宇宙に人類が飛び出し、
太陽系内の「植民星」と地球政府との間で
宇宙戦争が起こっている
、かもしれない。
(スターウォーズやガンダムっぽいですね)

ただし未来予想で忘れてはいけないのは、
ここ数十年で「情報革命」、つまり
モバイル環境やAIなどが
発展してきていることです。
これは、過去には無かった。

この流れは止まらないでしょう。
個人が「発信力」を持っている。
おそらく500年後は、さらに持っているはず。
昔は「大本営発表」「マスコミ」的に
「大々的な力を持つ国や組織」でないと
情報発信は難しかったのですが、
今は「一個人」で情報を容易に扱える…。

ただこれも、欧米化の流れの一つですよね。
個人主義は欧米が本家本元ですから。
主要なSNSは、アメリカで生まれました。
日本などでは馴染みのなかった概念。

ゆえに現在、SNS上などでは、凄まじい
誹謗中傷の嵐が巻き起こったりします…。
まだ日本は、個人主義に慣れていない。
もちろんそれは、世界各地でも同じこと。
既存の国家はその「統制」に苦慮している。
現に中東ではSNSの発信がもとになり、
アラブの春という革命が起きたりしました。


500年後にはどうなっているのか?

各個人はうまく情報を扱えているのか。
それとも個人VS世界の大戦が起きるのか。
藤子不二雄さんや星新一さんたちが描いた
SFの世界は来るのでしょうか?


…まとまりませんが、最後にまとめます。

本記事では、500年前、現在、500年後を
概観して、過去から未来予想をしました。

読者の皆様は、どう考えますか?
西暦2500年に世界はどうなっているでしょう?
まさに「君たちはどう生きるか」ですね!

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