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歴史ばかりではなく地理の話も…。
ヒストダケではなくヒストジオなので…。

「プロセス・ヒストリー」という
話を、以前に書きました↓

簡単に言えば、
リザルト、結果や実績だけでなく
プロセス、過程や解釈にこそ
目を向けましょうという歴史。

「私は、〇〇部に入部しました」
「徳川家康は、江戸幕府をひらきました」

という結果ではなく、

「私は、なぜ・どうやって
〇〇部に入ったのか」
「家康は、なぜ・どうやって
江戸幕府をひらいたのか」

と、過程や解釈を通して
他の事象にも転用し実用する感じです。

これを、地理に当てはめる。

対象の例は、…日本地理でいきましょうか。
「茨城県は農業がさかんです」
「茨城県はメロンの生産量が日本一」

うん、そうですね。
事象をそのまま捉え、覚える。
これは、結果としての地理。
リザルト・ジオグラフィック。

そうではなく、過程や解釈に注目する。
「茨城県はなぜ・どうやって
農業がさかんになったのか」
「茨城県はなぜ・どうやって
メロンの生産量が日本一になったのか」

こう考えていきます。

このプロセス・ジオグラフィックでは
『問い』が次々に生まれていきます。
「他の農業が盛んなところとの違いは?」
「北海道のメロンと何が違うの?」

など、他と「比較」する視点が出てくる。

それに対する回答は一つの解釈です。
自分なりに思考していく。
データなどでその裏付けをする。
〇×をつけること、ではなく
自分なりに思考し解釈をしていくこと
こそを重視していきます。

その「過程」を通すことで、
自分なりに地理を
他の事象へも「使う」ことができます。

もう少し、対象を狭めましょう。
「自分地理」つまり
「セルフ・ジオグラフィック」に。

…何ですか? 自分地理って?
自分史ならわかるけど、自分地理?

ええとですね、これは、
自分がなぜ、どのように
この世界の空間を移動したか
それぞれの場所はどうだったか
振り返っていくこと
です
(過去を振り返るという意味では
自分史にもリンクします)。

ただし過去ばかりでなく
今いる場所の地理、
将来いたい場所の地理を
考えてみることにもつなげます。

極私的なものですから
自分なりの主観と直感でOKです。

あなたが過ごした場所は、どんなところ?
現在いる場所は、どんなところ?
将来いたい場所は、どんなところ?
なぜ、そこにいたの?
なぜ、そこにいるの?
なぜ、そこにいたいの?

そういう問いを重ね
プロセスを追っていくことで
自分の地理、空間を鮮明にしていく。
ここでいう場所とは
国レベル、〇〇市のような
広いスケールでもいいですし
家の住所のような
狭いスケールでも構いません。
もちろん職場でも。通勤経路でも。

考えと解釈を重ねることで、
場所と自分とのからみあい、
どう自分が空間を移動してきたか

わかってきます。
それに対して自分なりの解釈も
明確になってきます。

最後にもう一度
おうかがいします。

あなたは、
なぜ、今、「そこ」にいるのですか?

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