千差万別ジブリ観 ~毒と薬と爽快感と~
『ジブリアンケート』を通して自己紹介を!
ということで、
「千差万別キャリア自己紹介部」の投稿にて
皆様にご回答とコメントを
(自由に)いただいているのですが、
この内容がなかなかに興味深かったために
一般アカウントのこちらの投稿においても
その一部を紹介してみよう、と思いました。
※先日書いた「ジブリ前史」の記事も
合わせて読んでいただくと嬉しいです!
下部にリンクを貼っておきます。
さて、アンケートの設問は以下の通り。
四つしか選択肢がつくれないので
作品群を四つの系統にまとめています。
選択肢は、以下の四つ。
本記事執筆時点で、28件のご回答と、
48件のコメント(私の返信を含む)を
いただきました。
…皆様なら、どの回答を選びますか?
どんな結果になったと思いますか?
もし本記事で回答してみたい、
という方は、ぜひそっと
LinkedInでご意見をお寄せください。
それではここから、自己紹介部のアンケートに
寄せられたコメントを「一部だけ」
引用紹介してみましょう。
私の独断と偏見によって「切り取って」
引用しておりますこと、お許しください。
※順不同です。あえて
コメント主へのメンションはつけません。
(ここから引用)
(引用終わり)
皆様、ありがとうございます!
いや~、それぞれの視点から
語っていただきました…。
千差万別感があり、
ちょっと嬉しくなってしまいました。
「正解のないアンケート」で、人それぞれ。
かく書く私も、皆様のコメントに応じて、
◆「ナウシカの原作版と映画版の違い」
◆「久石譲さんの音楽」
◆「高畑勲さんと宮崎駿さんの関係」
◆「『耳をすませば』のカントリーロードの
セッションシーンは名場面中の名場面」
◆「魔女宅で絵描きのウルスラさんが
キキの部屋で食べているチョコがけの
お菓子が気になってしょうがない」
など、マニアックな話題・ネタも含めて
返信をさせていただいております。
(注:ナウシカは厳密にはジブリ設立前の
作品ですが、ほぼジブリ作品と
認知されているので入れてあります)
ちなみに、少しだけ補足をしましょう。
あくまで一つの解釈です。
『ジブリ映画』の裏の特徴として、
「世の中は綺麗なこと、綺麗なもの
だけではない」ということを
時には「残酷なまでに」キャラを通して
表現している点がある、と思います。
誤解を恐れず言えば『毒』がある。
(「クセになる常習性」も)
元々、子ども向けとされて
「汚いもの」「理不尽な現実」が
つるんと排除されがちな
アニメという表現においては、
これはかなり特徴的だ、と思うのです。
(「食べる」シーンも多い。
「ジブリめし」とも呼ばれる…)
これを「どストレート」に表現したのが
高畑監督の『火垂るの墓』でしょうけど、
『もののけ姫』の冒頭のタタリ神や
『千と千尋』の湯屋での未成年深夜労働、
坊に対する過保護育児、ストーカー、
嘔吐、などの描写などは、
かなり攻めた表現のように思われるのです。
けっこう「残酷」で、容赦がない。
『トトロ』や『魔女宅』では
直接的な毒が控えめ。
『ナウシカ』や『もののけ姫』では毒多め。
『火垂るの墓』はどストレートで
ちょっと危険球気味。
『千と千尋』ではちょうどいい塩梅…。
世の中にある綺麗な理想の「薬」も、
どうしようもない理不尽な現実の「毒」も、
巧みにストーリーテリングして
楽しめる「エンターテインメント」へと
爽快に昇華してきたのが
ジブリ作品の一つの価値ではないか…
と私は思っているのです。
最後にまとめます。
本記事では「自己紹介部」で取った
『ジブリアンケート』と、
それに対してつけていただいた
コメントなどを一部紹介してみました。
さて、皆様の「推し」のジブリ映画は
何でしょうか? どの作品が好きですか?
よろしければLinkedInでぜひ!
※『実は中年世代がつくったジブリ
~設立の経緯~』(ジブリの前史)はこちら↓
note版はこちら↓
※『千差万別キャリア自己紹介部』で
取っている「ジブリアンケート」記事への
リンクはこちらです。
本記事で一部紹介しました通り、
人によって千差万別の感想が生まれるのも
ジブリ映画の魅力だ、と思います。
皆様それぞれのコメントを
たくさんいただけております↓
※スタジオジブリのホームページでは
『常識の範囲でご自由にお使いください』
という鈴木敏夫プロデューサーの言葉とともに
画像が提供されています↓
合わせてぜひどうぞ!