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私の好きなもの:marimekko(マリメッコ)

偏愛と言ってもいいくらいmarimekkoが好きだ。
Jokapoikaのシャツは、クローゼットの中で一番のお気に入りだ。
Unikkoのマグカップは、一日の始まりから終わりまで一緒に過ごす相棒だ。

なぜmarimekkoに惹かれるのか

 私たちは日々、選択とともに生活している。その選択の中には、服を選ぶという単純ながらも非常に個人的な行為が存在する。その行為を通じて、私たちは自分自身を表現し、また、自分自身を探してもいる。marimekko(マリメッコ)は、この日常の選択に特別な意味を与えるものとして、私の心をつかんではなさない。

marimekkoの魅力はどこにあるのだろうか。その答えは、その歴史、美学、そして哲学に深く根ざしているようの思う。

marimekkoの歴史

 marimekkoは、1951年にアルミ・ラティア(Armi Ratia)によってフィンランドで創立された。当初、彼女の目標は、ありきたりのファッションの枠を超えるものだった。ラティアは、既成概念を打ち破り、人々に自由を感じさせるデザインを追求した。この思想は、当時の厳格な社会において革新的なものであったはずだ。

 ブランド名の"marimekko"は、"mari"という女性の名前と、フィンランド語で"ドレス"を意味する"mekko"を組み合わせたものである。そのシンプルな名前は、ブランドの核心であるシンプルさと普遍性を表してはいまいか。

美学としてのmarimekko

 marimekkoのデザインは、一目でそれとわかる独特のスタイルを持っている。特に、ウニッコ(Unikko)と呼ばれるケシの花をモチーフにしたデザインは、ブランドの象徴として世界中で知られている。大胆な色使いとシンプルな形状が、視覚的なインパクトを与える一方で、自然の美しさを祝福している。

 しかし、marimekkoの美学は単なる視覚的なデザインにとどまらない。それは、日常生活の中で美しさを発見するという哲学でもある。marimekkoのデザインは、飾りすぎない、実用的でありながら感情に訴える力を持っているのだ。これにより、使う人々に日常生活の中での喜びをもたらしている。

哲学としてのmarimekko

 marimekkoの哲学の核心には、「自己表現」と「自由」がある。このブランドは、固定概念に縛られることなく、自分自身をありのままに表現することを奨励している。その自由さは、デザインにおいても顕著だ。marimekkoの服やインテリア製品は、トレンドに左右されることなく、時を超えて愛されるスタイルを提供してきている。

 さらに、marimekkoは持続可能性にも配慮したブランドです。環境に優しい素材を使用し、倫理的な生産プロセスを追求する姿勢は、多くの顧客にとって信頼の基盤となっているだろう。この哲学は、現代社会におけるサステイナビリティの価値観とも共鳴している。

私が惹かれる理由

 marimekkoの魅力は、単なるデザインの美しさにとどまらないと思う。それは、自分自身の物語を語るための手段を提供してくれる点にある。marimekkoの服を着ることで、あるいはそのテキスタイルを生活に取り入れることで、日常生活に新しい意味を見出すことができるのだ。

 また、marimekkoのデザインには、どこか懐かしさと未来志向の両方が感じられる。そのため、世代を超えて愛される存在となっている。


marimekkoは、私にとっては単なるファッションブランドではない。それは、日常生活の中で自己表現を追求するための哲学であり、美しさを再定義する試みの一つだ。その歴史と美学、そして哲学に触れることで、marimekkoが持つ深い魅力に改めて気づかされる日常がある。marimekkoは、問いかける。——「あなたはどのようにして自分を表現しますか?」と。


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