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「ゲストをなめるな、元ホテルマン!」ヒスイ、怒りの読書日記

今日は「ホテルマン、それを言っちゃあアカンやろ」のお話です。

ヒスイはこう見えて、ホテルが大好き(笑)
ヒマができると旅に出かけますし、
旅プランを作る時に最重視するのが
ホテル。

時には、とまりたいホテルがあるばっかりに
なんのご縁もない土地に行くこともあります。
そんなふうに出かけて、
案外、ホテルよりも
土地のいい思い出が残っちゃうことって
あるんですけど。

だからまあ、ホテルが大事か、行き先が大事か、
どっちもどっちですね(笑)。

だからこそ、某有名ホテルの創業家出身の
元ホテルマンが書いた本を期待しつつ
読んだわけです。

はじめっから、
なんか違和感があった(笑)。
だってこの人自身が
超エリートなんだもの(笑)。
セレブな名前がバシビシでてくる。
とうぜん、セレブな地名もドカバカ(笑)。

田園調布でお育ちになり、
超有名私立校に通う時は
お父さん、叔父さんの通勤車に乗せてもらう。
もちろん外車(笑)

長期休暇は軽井沢の別荘。
スイスの有名ホテル学校を卒業し
パリのごっついホテルで見習いをして
お爺ちゃんのホテルに入った、と。

わお、すごすぎる(笑)。

この方のモットーは
「ホテルは非日常の空間。ホテリエも超一流が分からなければならない」
なるほど。
ホテルだもんね、いろんなお客さんが来るもんね。
セレブだって来るんだから、一流が分からなきゃね。

だが、こうなるとついて行けない。

「欧米の高級ホテルを日常的に利用しているようなセレブは
 歩き方、身に着けるモノ、ぜんぶからちがう。
 ホテルマンなら一発でわかる」

からの

「ホテルマンは『このお客様はいいお客様だ』と直感し、
 出来る限りのサービスをしようと身体が先に動くのです」


おいおい……。
さらに

「『今日はよくいらっしゃいました。お客様だけに、特別にこんなサービスをご用意しました』と言って、自分にできる最上のもてなしをする。
 ホテルマンたるもの、そうした引き出しを何段階か持っていなくてはなりません」


ははあ。
じゃあヒスイなんぞは、一番下の引き出しから、
出がらしの番茶なんぞをいただくわけですな(笑)??

がっくりしました(笑)。

このホテル、ヒスイのアコガレのひとつでありまして、
いつか本腰を入れて泊まろうと
思っていましたが、
(ヒスイの『本腰』とは、5泊以上してどっぷりホテルにつかること。
 この場合、宿泊費もかなり『本腰』になるので
 数年に一回しかできない(笑))

この本を読んで
行かないことに決まりました(笑)。

言いたいことは、わかります。
ホテルにはいろんな階層の人が来る。
全員に対して、ものすごいサービスをすることはできないでしょう。

エグゼクティブスイートを1カ月借り切るセレブと
低層階のダブルを2泊するだけのゲストじゃあ
対応が違うってのはわかります。
ビジネスである以上、差がつくのは当然です。

でも。
経営者がそれを言っちゃあ、だめなんですよ(笑)。
接客業の場合、
客に差をつけている、または、
客をランク付けしている、ということは
暗黙の了解です。

客も分かってんの。
1泊5万円のクラブフロアに連泊する客と
同じ扱いをしろ、とは言わない。

だけど、
ホテルマンとしては、
明白に言っちゃあ、
アカンのですよ(笑)。

あるいは、
サービスに明らかな差があるという事を
包み隠すことこそが
接客業の
本質なんです。

このホテルに一歩足を踏み入れたから、といって
全員が同じレベルのサービスを受けられるわけじゃない。
だけど、
非日常の空気を味わいに来ている点では
どのフロアの客も
同じです。

そこに差をつけちゃ、いかんですよ。
それもホテルマンみずからが(笑)

たとえ、薄皮一枚のうそであっても、
『出来うる限りのサービスを提供する』という形を
銀の盆にのせて見せることこそが
ホテルマンの
心意気だと
思うけどなあ??

あと、言わせてくれ。
おたくのホテル、570室ありますけど、
フルになった場合、
500室を埋めているのは
ヒスイのよーな
ちょぼい客だと思います(笑)

コロナのあいだ、
細ったホテルを支えたのは
インバウンドの客じゃない。
日本人の
チョボい客だ。

そういう意識がないホテルは
この先、弱っていくと思います。

そういうくっだらないセレブ意識が、
客を遠ざけるんだよ。



ゲストを
なめるな。


ちなみに。
ヒスイのごひいきは、
東京なら紀尾井町のニューオータニ。
横浜ならだんぜん、
ニューグランドホテルです💛


うふふ。今日はちょっとおこっちゃった(笑)。
明日は、仏のようなヒスイ日記でお会いしましょうね💛


※※
今回は怒りの日記なので
あえて、書名は出しません。
が、太字にした部分は
本のなかに
本当に書いてあった文言です(笑)。

これを、
止めるやつもおらんかったんかい?(笑)


ヘッダーはUnsplashCloris Yingが撮影

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