【イジンデン】イジン紹介 ラファエロ=サンティ
イジンデンのイジン紹介Part6です。
前回から時間がかなり空いてしまいました……。ラテン語やボドゲなど他の趣味に明け暮れていました。
さて、今回紹介するのはラファエロ=サンティ(以下、ラファエロ)です。
パッケージにもなっているレオナルド=ダ=ヴィンチと同じ時代を生きた人物です。レオナルド=ダ=ヴィンチについては以下の記事を参照してください。
名前
英語では「ラファエル」と呼ばれるそうです。
この「ラファエル」の語源はキリスト教などに出てくる天使ラファエルから来ているので、ラファエロの名前も同じ語源ではないかと推測されます。
ちなみに、ラファエルの語源はヘブライ語まで遡ることができます。意味は「神が癒やした」です。
出自
彼が生まれた国は、イタリアの中に存在したウルビーノ公国という小国です。この国の宮廷画家ジョヴァンニ=サンティの息子として誕生しました。
画家としての活動
他のイタリア=ルネサンスの芸術家同様、ラファエロも教皇の保護を受けて活動していました。彼の時代の教皇は、ユリウス2世とレオ10世です。
レオ10世は、ミケランジェロのパトロンでもありました。彼はユリウス2世が始めたサン=ピエトロ大聖堂に携わりました。これによる資金不足を補うために販売したのが、免罪符(贖宥状)です。これがルターに批判され、宗教改革が始まりました。
ラファエロは聖母子像を多数描いたことで有名です。
どちらの聖母にも、青色が使われています。当時は青の塗料はとても高価でした。よって、イエスや聖母マリアといった絵の中でも特に大事な部分に青が使われていました。
これだけふんだんに青を使っているということは、それだけパトロンからお金をもらっていた、ということでもあるのでしょうか……。
また、ラファエロの有名な作品には、ヴァチカン宮殿の壁に描かれた「アテナイの学堂」もあります。私がとても好きな作品です。
古代ギリシアの哲学者や科学者を多数描いた壁画です。プラトンやアリストテレス、ピタゴラスなどが描かれています。
「ルネサンス」とは古代ギリシア・ローマ文化の復興という意味ですから、古代ギリシアの人物を描いたこちらの作品はまさにルネサンス的だと思います。
おわりに
美術的な観点からの解説は門外漢なので省きました……。
詳しくは↓の本に載っていますので、興味ある方は是非読んでみてください!
秋田麻早子『絵を見る技術――名画の構造を読み解く』(朝日出版社, 2019)
参考文献
・寺澤芳雄 編『英語語源辞典』(研究社, 2022)
・第一学習社編集部 編『グローバルワイド 新世界図表 三訂版』