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自分の時間を取り戻そう(ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方)
ダイヤモンド社 2016年11月発行 ちきりん著
有名なちきりんさんの本を、ついつい買ってしまったのが2016年。
ブログもちょこちょこ拝見させてもらっていますが、活字で見るのが大好きな本好き人間としては、当時の隙間時間の生産性向上のために、1500円+税だったので投資してみました。
2020年5月現在としては、この本をお勧めしたいというよりは、3年半ほど前に言われていたことを既に実行していた立場として、疲労感と徒労感が半端ないなと、発達凸凹三児育児をしながら考えていました。
「生産性」の定義は様々ですが、障がい児と寄り添うという感覚からすると、教育投資は成果を測りにくいものであるという大前提を、論破することが非常に難しいということで、否定はしませんがお勧めはしないということで、本を手放そうと思っているところです。
1日24時間しかないのは当たり前ですし、睡眠負債という考え方もあるので、人それぞれ必要な睡眠時間は異なります。人を育てる現場において、時間と効率を天秤にかけた時に、うまくいかないケースが非常に多いということを体感知としても抱いています。
仕事ができる人は気持ちの切り替えが早いということはありますが、一般の人はオンとオフをすっぱりと切り替えることは難易度の高い問題でもあります。
ましてや、特性満載の子供や、発達障害などハンディキャップを持っている子どもとその親や支援者たちはどうでしょうか?
外資系金融会社のロジックと、ベタベタドメスティックの日本の福祉業界の非効率性とでは、比較するのもおこがましい訳ですが、資本主義経済社会の光と闇をフェアに見定めた時に、どういう時間の使い方をするべきであるのか、哲学的に思考するには、ちきりんさんのブログは刺激的でもあります。
・・・”生きる技術”を哲学的に思考する弱い立場の人間としては、「生産性」論議は、note上で取り上げるには稚拙すぎるなと、ここまで書いてきて逃げ出したくなりました(笑)
※写真は、北海道で撮ったキリン。首を長~くしながら育児をメインで担っている立場として、ロジックではいかんともしがたい現場に遭遇するのが、「子どもたち」。我が子だけではなく、未来を拓く子供にこそ、もっと時間のゆとりと可能性を見せてあげたいと願っています。