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トリプルP~前向き子育て17の技術~
診断と治療社出版、加藤則子・柳川敏彦編集、協力NPO法人トリプルPジャパン
2010年9月に初版が発行され、我が家にも愛憎の一冊。このテキストより前に、専門書も入手していましたが、日本の「家族主義」の中で、育児世帯への支援は、諸外国と比較しても全くと言っても整っていないことが分かっています。
20年以上、教育・保育の分野にも携わってきましたので、現場の課題が山積していることは十二分に承知しています。
困難な中でも前向きに子育てし続けるということは、生半可な精神力では行えません。笑えなくなったら赤信号ですが、それでも笑うしかない状況が児童養護施設などで働く職員の皆さんの苦しい現実だと思います。
「母親」という役割は、「父親」では変わることができないようでして、我が家の発達凸凹児たちも、どれだけ私が邪険にしようと、「ママ~」と言って布団に潜り込んできます。
・・・体内にいた時から長く付き合っているわが子たちですから、嫌いになることはできませんが、それでも、大嫌い、生むんじゃなかったと思わないわけではありません。それを子供に伝えることはしませんが、本音と表情の使い分けは、プロのカウンセラーだとしても難しい訳です。
子どもにとっては、どんな親でも親なんですよね。。。
マザコンの夫にも辟易していますが、複雑な子どもの心について学べば学ぶほど、「育て方」を支援する方が、緊急を要する課題であるということを、この本を通しても切実に感じています。
SOSが出せるうちに、家族がつらい、育児がつらい、と言っていいんですよ。我慢しないいいですよ。
※写真は、娘とひたすら作った折り紙。子どもの成長はゆっくりでいいんです。命を預かる現場にいると、大人たちはつい焦ってしまうことがありますけど。