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「名言との対話」9月14日。ウィリアム・マッキンリー「それは神の思し召しだ」
ウィリアム・マッキンリー(英語: William McKinley, 1843年1月29日 - 1901年9月14日)は、アメリカ合衆国の政治家、第25代大統領。享年58。
アメリカ合衆国第25代大統領。1893年の大恐慌後の不況時に国を率い、金本位制を導入した。1898年のスペインとのキューバをめぐる紛争から米西戦争が勃発し勝利する。プエルトルコ、グアム、フィリピンをアメリに組み入れ、キューバは占領下に置いた。またハワイ共和国を併合した。
1900年に再選されたが、1901年に無政府主義者に暗殺された。後任は副大統領だった42歳のセオドア・ルーズベルトである。
現役大統領の暗殺。16代のリンカーン。20代のガーフィールド。25代のマッキンリー。35代のケネディ。
失敗は以下。ジャクソン。リンカーン。フランクリン・ルーズベルト。トルーマン。ケネディ。ニクソン。フォード。レーガン。クリントン。ブッシュ。オバマ。
マッキンリー大統領と日本との関係を追ってみよう、
川上音二郎と貞奴の川上座は、英国ロンドンに乗り込み話題になり、ヴィクトリア女王と謁見している。そして万国博覧会が行われているパリに行く。貞奴の美しさと華麗な演技はヨーロッパ人を虜にした。その前に、日本ブームの中、アメリカ興業では、ワシントンでは小村寿太郎公使の引きでマッキンリー大統領にも会っている。
マッキンリー山(6168mはこの大統領の名前をもらっている。登山家・植村直己は43歳の誕生日にマッキンリーの冬季単独登頂に成功し、翌日行方不明となった。このこともあり、マッキンリー山はなじみがある。
政治の世界に暗殺はつきものだ。政治家をあげてみる。インドでは、マハトマ・ガンディー、インディラ・ガンディ、ラジーヴ・ガンディー。パキスタンでは、ベーナズィール・ブット。韓国では朴正熙大統領。
フィリピンのコラソン・アキノ大統領は「もう誰が大統領になっても民主化は必然的に実現するでしょう。この状況で大統領一人の命を守るため、この貧しい国の予算を警護につぎ込む必要がありますか?」と言い、暗殺されている。
日本では、明治以降では大久保利通、伊藤博文、原敬、浜口雄幸、犬養毅、斎藤実、高橋是清などが暗殺されたされた政治家だ。
金解禁などで剛腕を発揮した浜口雄幸首相は、東京駅で凶弾に倒れた時、「男子の本懐」との言葉を発している。同じく東京駅で刺された原敬首相は、暗殺も覚悟していたという。近年では郵政民営化をめぐる総選挙の時、小泉純一郎首相は「殺されたっていい」と発言している。
マッキンリー大統領の「神の思し召しだ」もそうだが、これくらいの覚悟を持って課題に向かわなければ、責任ある地位を担うことはできないということだろう。こういう覚悟で仕事にあたることが大事なのだ。