#61久柳のロゴが誕生するまで➂
おはようございます。
袈裟や仏具の企画販売することを通じて豊かなものを拡げていきたい
久柳-くりゅう- の 昌子久晃(しょうじひさてる)です。
前回までのあらすじはこちら
屋号は『久柳-くりゅう-』に決まりました。
『久』は私のファーストネームから一文字取り、
(ちなみにうちの家族は名前にみんな「久」がついています)
「柳」はテーマカラー・イメージカラーとして設定する「柳色」から、
しなやかさを印象付ける植物としての「柳」の意味合いもあります。
ロゴが降りてきた
デザイナーの中川さんに屋号が決まった旨伝え、引き続き打ち合わせをします。
なんと、中川さんの方にも、ロゴのイメージが(天から?)降りてきたといいます。
そうして完成したロゴがこちら。
「届けたいのは、想い」は久柳のタグラインです。
ニトリで言う「お、ねだん以上」、ロッテで言う「お口の恋人」にあたる部分です。キャッチコピーに似ている部分かもしれません。
当初直感で、フレーズは仮で設定しました。ほかの案も出して更新することも考えていました。
色々案がでてきました。
中川さんとの打ち合わせチャットメモです↓
中川さんより↓
結構、考えに考えたのですが、
結局、タグライン「届けたいのは、想い」になり、今に至っています。
今では、それなりに私や久柳のことを知ってくれている人には浸透してきたと思いますし、気に入ってもおります。
ロゴに隠された工夫
もう一度、完成ロゴを見てください
続いてこちらを見てください
下のものは、一番最初に上がってきたドラフトロゴです。
「久柳」の文字を特に見てください。
見ていただきたいのは2点です。
〇色が違う
下の一番最初のドラフトロゴは文字の色に黒を使っており(いわゆるK100)、少し重たい印象を受けます。一方の完成ロゴは若干柳色の色彩を加えています。それだけでやわらかい印象をうけます。
〇字体が違う
下、ドラフトロゴのの字体は定型のフォントだったと思います。
整った文字ではあるものの、払いや、曲げる部分などが、シャッ、シャッ!という感じで、少々固い印象をうけます。
完成形は、滑らかな部分を増やして、柔らかさを醸しています。
かつ、ポップにならないように。
比べないと、分からない、気づかないレベルですが、こんな細部への配慮がなされているのです。デザイナーってすごい。
ロゴに隠された意味
さて、メインロゴ
こちらは何を意味しているのか?
9ないし10のパーツで構成された、円状のマーク。
そのパーツひとつひとつは
久柳のイメージである
「柳」の葉を柳色で表現しています。
次に、この円はなにを意味しているのか。
久柳の仕事は主に、禅宗寺院様向けに、法衣袈裟仏具などを企画販売することです。
禅では、その世界観を示す概念的なものとして、
「円相(えんそう)」というものがあります。
その円相をイメージした、という意味も内包します。
よく見ていただくと、このロゴは柳の葉で回りを取り囲っているわけではなく、一か所スキマが空いている部分があります。
これは、実は久柳のもう一つの文字「久」を変形した形にするためなんです。
柳の葉、
円相、
「久」の形
このロゴを提示され、意味を説明してもらったとき、私は感動しました。
やっぱりデザイナーさんすごい。
ロゴ一つで、これだけ語れるものになり、とっても愛着のあるものとなっています。
こうして久柳のロゴは生まれました。
みなさま、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
最後に、中川さん営むデザイン会社「ことくらす」のサイト内の、久柳ロゴ作成のワーク紹介↓
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