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#音楽史
Buck-Tick(バクチク) 〜 80年代〜現代の日本ロックシーンを支えたバンドたちVol.2 ~ ゴシックロック、ヴィジュアルの原型
90年代ビジュアルの元祖・原型Buck-Tickというバンドに出会ったのは、音楽ライフの初期のころ。 ロックを聴きはじめた頃に、深夜の音楽番組で「悪の華」という彼らを代表する曲のPVが流れてきました。そのとき「ああ、こんなのがあるんだ!」と思ったんです。それまでは、明るく、ポップなロックが日本の主流だと思っていましたので。ボウイ、ブルーハーツとは違うダークな怪しさに惹かれていたのでしょうかね。 そして、このバンドのことを知りたくなり、そのままアルバムを購入したのが聞き始め
90年代初頭に天国のドアが意味したこと 〜 ガンズ・アンド・ローゼス 「Knockin’ On The Heaven’s Door」(カバーバージョン)
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中学生のころ、日本のロックになじみ始めてきていました。そうなってくると今度は本場のロックに興味が移ってきます。 今振り返れば1992年という時期はヘヴィメタル・ハードロックの最大の隆盛期であり、逆の視点から言えば徐々にシュリンクするジャンルの最後の花火の年でもありました。当時の若者はそんな時期に、この音楽に夢中になっていたのでした。 そんなある日、あるバンドがアルバムを出すという情報が入ります。しかも2枚同時発売というじゃないですか。 何処の世にも情報が早い少年たちはい
80年代の日本ロックシーンを辿る旅ver.3、~ 瞬間風速的なバンドブームが生んだもの
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80年代の日本の経済状況:一極集中80年代は、日本がどんどん豊かになっていった時期。そして、都市部、特に東京への一極集中も盛んになっていった時期。 時間軸の長い話をすると、この時、1980年代に起きた東京への一極集中という状況が、30年~40年たった現在(2010年~2020年)、地方の衰退、地方の町村の限界集落化につながっていると考えることができます。 また少しサイクルを短くして20年~30年スパン(2000年~2010年)で見てみると、10年時をさかのぼっても変わらず
90年代の日本ロックシーンを辿る旅 Ver.2 ~ ビジュアル・ショック ~ X JAPAN、BUCK-TICK、GLAY、etc
ビジュアル系90年代の日本ロックシーンその2は、いわゆるビジュアル系。 ※その1はこちら ビジュアル系という言葉で括ってしまうのは良くないのです。が、わかりやすいのと、用語として定着しているので、今回はこのテーマを取り上げてみます。 一言でいうと、音楽の内容ではなく、見た目での区分です。 さらに、わかりやすく言えば、X JAPANを始祖とする系譜です(以下、X。当時はXだったのでこちらの方がなじみ良く。。) Xにもファッション的なルーツ(系譜)があったわけで、そのあた
【再掲】90年代の日本ロックシーンを辿る旅ver.1 / バンドブームが去った後には、、 / ユニコーン、B'z
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日本の90年代も喪失から始まった 90年代に入るころ、日本ロックシーンからは、ボウイ、レベッカ、RCサクセションという伝説が、「灰と蜃気楼の彼方」に去っていきました。 また、レベッカの初期メンバーだった、小暮氏が結成した「レッドウォーリアーズ」もレベッカに歩調を合わせるかのように終焉。 山口県出身のKATZEも、新しい90年代を見たいという言葉を残して解散。 日本の90年代も、世界の音楽シーン同様、喪失から始まったのです。 バンドブームそして彼が去った後、彼らを愛して