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音楽と映画にまつわる記事特集(2024/10/23更新)

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ロックンロール史、世界と日本の音楽シーンをまとめています。90年代まで10年ごとの考察です。 アルバムレビューの有料記事も掲載しました
音楽、特にロックの歴史について俯瞰してまとめています。初心者の方でもわかりやすいように、動画もたく…
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2023年4月の記事一覧

カセットテープが日常にあった時代 〜 自分だけの洋楽バラード集

FMステーションちょっと実家に帰って、本棚を見渡してみる。目に入るのが無数のカセットテープ。そこで、青春時代を共にしたカセットテープのことを書いてみようと思います。 唐突ですが、FMステーションという雑誌をご存知でしょうか

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Bon Jovi体験記Vol.4 These Days with 「These Days」

1995年のこと1995年はなかなか興味深い年になりました。これは日本史的に考えても何らかのポイントを示す年だった気もします。 ある年に、ある歴史的出来事が重なる。ということはよくあります。1989年がそうですし、1600年あたりのレパントの海戦や関ヶ原の戦い、1770年あたりのフランス革命やアメリカ独立戦争などもそう。 1995年は阪神大震災があり、サリン事件があり、ハイジャック事件があり、有珠山が噴火しました。ウィンドウズ95が発売された年でもあります。 そんな19

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Buck-Tick(バクチク) 〜 80年代〜現代の日本ロックシーンを支えたバンドたちVol.2 ~ ゴシックロック、ヴィジュアルの原型

90年代ビジュアルの元祖・原型Buck-Tickというバンドに出会ったのは、音楽ライフの初期のころ。 ロックを聴きはじめた頃に、深夜の音楽番組で「悪の華」という彼らを代表する曲のPVが流れてきました。そのとき「ああ、こんなのがあるんだ!」と思ったんです。それまでは、明るく、ポップなロックが日本の主流だと思っていましたので。ボウイ、ブルーハーツとは違うダークな怪しさに惹かれていたのでしょうかね。 そして、このバンドのことを知りたくなり、そのままアルバムを購入したのが聞き始め

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「心」が抱える「闇」とライブ感 「ピンク・フロイド雑感Vol.3

「Dark Side of the Moon」大学図書館でのピンクフロイドとの出会いは印象的なものでした。プログレって、難解っていうけれど楽しめたという意味で。 そこで次に聞くアルバムは、かの有名な世界的大ヒットアルバム「Dark Side of the Moon」に決定。でも、なぜか図書館に置いて無く。(人気すぎてリクエストが殺到してすり減ってしまったのか?)。結局購入することに。 「原子心母」には歌詞カードがあったんですが、なぜかこのアルバムには歌詞カードが無い。その

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80年代の日本ロックシーンを支えたバンドたちVol.3 ~ THE BLUE HEARTS (ブルーハーツ)

「Train Train」小学校を卒業して、中学に入るまでの、春休み。いわばモラトリアムの時期に、函館の今は無きCDショップで購入したのが「Train Train」でした。(同時に購入したのは、ボウイの「Singles」) このアルバムとの出会いが、音楽ライフを大きく変えていくことになりました。 歌詞との向き合い方それは、何かといいますと、歌詞との向き合い方。 それまで歌には無論、歌詞があるのだけど、学校の校歌ですら、その意味を考えることはあまりなかったんです。 歌謡

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「母」と「原子」をつなぐ「心」 「ピンク・フロイド」雑感Vol.2

出会いは大学の図書館から大学の図書館に視聴覚室があり、所蔵されている音源(LPが多い)や映像媒体を、見聞きすることができました。 無料で聞けるので、聞いてみたいアーチストのアルバムを聞くにはもってこいの環境。たくさん聞いた中で、印象に残った1枚があります。 それはピンク・フロイドの「Atom Heart Mother」というアルバム。 邦題はそのまま直訳で「原子心母」。アルバムジャケットは牛がこちらを振り向いている印象的なもの。 プログレッシブ・ロック(以下、プログレ

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ケルト・アイリッシュミュージックのルーツを辿る旅 ~ Thin Lizzyの伝説その4 「ジョン・サイクスというギタリストのもたらした奇跡」

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Thin Lizzy – 「Still In Love With You」 ヘヴィ・メタルの復権1980年前夜。 英国ロンドンのアンダーグランドシーンには、地上で隆盛を誇るニューウェーブに反旗を翻すべく、より屈強で激しく、ハードなロックンロールを志向する面々が多数、巣くっていました。 彼らがモチーフとした音楽の原型は、この時期オールドウェーブと蔑まされていていた古き良きロックンロールだったんです。 やがて地下に充満したその熱量が、飽和して、沸点を越える時期が到来します

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