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音楽と映画にまつわる記事特集(2025/1/28更新)

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ロックンロール史、世界と日本の音楽シーンをまとめています。90年代まで10年ごとの考察です。 アルバムレビューの有料記事も掲載しました
音楽、特にロックの歴史について俯瞰してまとめています。初心者の方でもわかりやすいように、動画もたく…
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2022年8月の記事一覧

「LAコンフィデンシャル」 (アメリカ映画)

テーマは正義でしょうか。 登場する刑事には、それぞれの正義があって。不正をした仲間を告発してまで出世しようとする刑事も、内部のネタをリークしている刑事も、幼少期の経験が元で男性からの女性への暴力が許せないちょっと短気な刑事もそれぞれの正義を持っていて。 こういったいわば業務に対する信条が異なっている面々も、彼らが寄って立つロス市警の闇に対しては、共通のベクトルで立ち向かっていく。

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エアロスミスの最高峰 〜 「Get a Grip」 AEROSMITH (メンバーシップと有料マガジン限定記事)

エアロスミスの最高峰 エアロスミスの最高傑作と信じて疑わないのがこのアルバム。 このアルバムの解説をしていく前に、エアロスミスというバンドの持つ音楽性やそのルーツについて、遡ってみたいと思います。 ブルーズ由来の音楽性 エアロスミスは、アメリカのブルーズから派生している音楽性を持ったバンドです。 スティーブン・タイラーのボーカルのアクの強さもありますが、楽曲もなかなかのアクの強さがあります。それは音楽性がアメリカ南部のブルーズに根差しているからともいえます。 例を挙げ

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80年代の日本ロックシーンを支えたバンドたちver.1、いつまでもStay Free ~ KATZE(カッツェ)

KATZEKATZE(カッツェ)は、山口県から上京したバンドで、80年代から90年代の境目の時期に活動していました。デビューが88年、解散91年。アルバム4枚が彼らの全てです。 わずか3年、アルバム4枚、ライブアルバム1枚の活動だった彼らは、日本ロックシーンに大きな痕跡を残しました。 GOOD TIMES BAD TIMES(紙ジャケット仕様)www.amazon.co.jp1,900円(2022年

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「アメリカン・チューン」 〜 ポール・サイモン

アメリカ第2の国歌 アメリカ第2の国歌といわれているポール・サイモンの曲です。 アメリカの建国からの歴史をたどった曲。現代からこの歴史を振り返って見ると、その途方もない歴史の堆積物の大きさに驚き、惑い、時には振り返ることすらあきらめてしまいそうになります。 でも、この曲は「Oh, but it's all right, it's all right.」大丈夫だ、問題ない、安心してほしいと囁いて終わります。 この曲の主語は、アメリカ合衆国そのものでしょう。その合衆国その

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信念を貫くという力強い意志 〜 「Keep The Faith」 Bon Jovi (メンバーシップと有料マガジン限定記事)

アーチストが燃え尽きてしまったとき彼らにとってのそれは、過酷なツアーによる精神的、肉体的な疲労からもたらされました。誰もが知るハードロックバンド、BON JOVI。 彼がその時期を乗り越えて発表したアルバムについて、今回は語ってみようと思います。有料記事現定企画のアルバム評ですのでご了承ください。 「Keep The Faith」 ジョン・ボン・ジョヴィ曰く、彼らはアルバムのジャケット制作を苦手としているようです。たしかに、過去のアルバムを振り返ってみると、傑作なデザイ

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