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TCPとUDPって何だ?

TCP(Trasmission Control Protocol)とUDP(User Datagram Protocol)はデジタルワールドを支える重要な規格です。各々が何なのか掘り下げたいと思います。


TCPは通信を保証する規格で、確実に通信を保証して欲しいApplicationに向いている規格です。

Chromeを立ち上げて何らかのサイトにアクセスします。するとTCPはアクセス先のサイトに対して"こんにちは、今時間ありますか?"と挨拶します。

サイトはその挨拶に対して"はい、時間ありますよ"とChromeに返信します。

Chromeはサイトからの返信を"確かに受け取りました"とサイトに返信します。これで通信が成功してユーザはChomeでサイトにアクセスできます。


サイトが忙しい場合はChromeに返事が返ってきません。Chromeからは少し時間をおいてから再度サイトに"今だったら時間ありますか?"と連絡が行きます。

サイトから返信があればその後は同様です。Chromeから"確かに受け取りました"とサイトに返信されれば通信は成功です。


UDPの例を見ていきます。

Chromeを立ち上げてYoutubeのビデオをクリックします。Youtubeへの要求はYoutubeが忙しかろうが暇だろうが関係なくYoutubeに到達します。

ユーザはChromeでYoutubeのビデオをすぐ再生できます。UDPは相手がどんな状態になっているかお構い無しです。

ただしYoutubeが忙しくてビデオが再生できない場合でも、TCPのように時間をおいてから再度連絡することはありません。

コミュニケーションは一方通行です。相手のことなんて気にしません。


人の欲望に際限はありません。ユーザも人の子なので常によりよいデジタルサービスを求めていますよね。

TCPのように通信を保証してくれてかつUDPのように素早く応答してくれるサービスを多くのユーザが求めているかと。


次世代のデジタルワールドはQUICと呼ばれる、TCPとUDPのいいとこ取りをした規格で運営される予定です。乞うご期待ですね。

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