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サブスク世代レイヴェイの大成功

(3 min read)

日本時間2月5日の午前行われた2024年第66回グラミー賞授賞式。毎年これといって興味もないんですけど、今年は違いました。それはなんといっても愛するレイヴェイが『Bewitched』(2023)で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞をもらったこと。

主要六部門の一つということで、このレイヴェイの受賞はうれしかったです。前から推しまくっていますから。もう大成功したということでしょう。こんな日が来るなんてねえ。以前は予想もできなかったことですよ。

2021年にデビューEP『Typical of Me』を出したころはほとんどだれも知らないといった存在で、翌22年夏にファースト・アルバム『Everything I Know About Love』がリリースされてようやくちょっと...という感じにはなりましたがヒットにはほど遠く、まだ知る人ぞ知るといった感じでした。

そこから約二年でグラミーをもらうまでになったんですから、急上昇のカーブを描いたんですよね。いちばん重要なことはレイヴェイが完璧なるサブスク世代だということです。

フィジカルをほとんどリリースせず、サブスクだけでここまで来たっていうのはレイヴェイがおそらく史上初。時代はやはり大きく変わりました。いまや音楽産業の大半をサブスクでの収入が独占しているというにひとしい状態ですもん。

さらにはソーシャル・メディアを本人が大活用。従来的な主要メディアを通さず、みずから宣伝したり作品リリースを予告したり近況を報告したりなどなどファンに向けてダイレクトに声を伝えています。

サブスクとソーシャル・メディア、この二つの活用こそ次世代音楽ビジネスのありかただというのを前からぼくは強調していますけど、今回そうした姿の象徴ともいえるレイヴェイがグラミー賞をもらったことで、ハッキリ証明されたんじゃないですかね。

(written 2024.2.6)

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