おかゆの「星旅」が超絶カッコいい
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おかゆ / 星旅
おかゆっていう歌手がいます。2017年インディ・デビュー、19年ビクターからメイジャー・デビューした北海道札幌市出身の女性30歳。いちおう演歌のフィールドで活動していますが、本人の資質はもっとポップな歌謡系寄りなんじゃないかと思います。
そんなおかゆの2021年最新シングル「星旅」、こ〜れがもうあんまりにもカッコいいんでねえ、はっきり言って降参状態です。なんどか聴くうち、いまではもうすっかりゾッコンのぼく。鳥肌立ちそうなくらい超絶カッコいい。
六月にリリースされていたらしいんですが、ぼくが知ったのはわりと最近。こないだ『演歌NOW』っていうSpotify公式プレイリストの話をしたでしょう、そのなかにおかゆの「星旅」が入っていたんですよね。それで九月中旬ごろにはじめて聴いてシビレました。
もちろんおかゆは存在だけ前から知ってはいて、いうまでもなくわさみんこと岩佐美咲関連を追っかけていると演歌歌謡界の諸情報が必然的に目に入りますからね、いつしかおかゆの存在も、その個性的なステージ・ネームのせいもあって、気にするようになりました。
しっかしこんな「星旅」みたいなカッコいい歌を歌えるなんて〜。しかもこれ、おかゆ自身の作詞作曲なんですよ。演歌歌手でシンガー・ソングライターって、例がないわけじゃないけど、ちょっとめずらしいですよね。
「星旅」は、まずなんたってそのおかゆ自身が書いた曲そのものがいいです。ポップでキャッチーな曲調&メロディ・ラインに、特にサビのリフレインで目立つ印象的な歌詞。おやゆはギターも弾くんで、この聴こえるぱきぱきに乾いたエレキ・カッティングも本人じゃないかと思います。アレンジをだれがやっているのか知りたいですね。
ハードなアップ・ビートも効いていて、ロック・チューンのようでもありながら、一定のパターンを反復しながら16ビートを刻んでいくこのリズムはファンクのそれですよ。それでいて泥くさくなく、シティ・ポップな都会的洗練もしっかりあるっていう。
Aメロからサビに行く際に入るドラムス・ブレイクとかエレベ・スラップ・ブレイクとか、もうあんまりにもカッコよすぎてションベンちびりそう〜。こんな「星旅」みたいな曲を書き、ギターを弾き、歌いこなすおかゆを聴いていると、どこからどう切り取っても演歌歌手なんかじゃないように思えてしまいますね。
「星旅」が、おかゆ応援界隈や演歌フィールドの外で、発売以後どれだけ話題になっているのか、これが超絶カッコいいぞ〜と言っている音楽好きに出会ったことないんですが、それならここでぼくが声を大にして言いたい。おかゆの「星旅」は、2021年の日本の音楽業界が産んだ最高の一曲だと。
「星旅」ふくめ、いままでのおかゆの全シングルと全アルバムともSpotifyで聴けるので、もしご興味おありのかたはぜひちょっと聴いてみてほしいです。
とにかく、おかゆの「星旅」はヤバい!超カッコいい!この事実だけは間違いないです。
(written 2021.10.19)
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