中国思想概説~孔子・孟子・荀子・老子・孫子~
「保守」を自認する人の中にはとにかくチャイナや朝鮮が大嫌いで、それら由来のものを遠ざけるという方も見受けられます。
しかし、維新の志士たちも、戦前の政治家や軍人だって四書五経などをよく学んでいました。
「令和」は違いますが、元号は中国古典から引用されてきた歴史があります。
政治家こそ中国思想を学ぶべき
中国思想は非常に経世的、政治的です。
そして、極めて現実的。
「現実社会をどうするか」ということに主眼が置かれています。
それこそ、政治家の仕事です。
一方でインド思想は宇宙的。
常に宇宙との繋がりというものを意識しています。
救いは現世よりも来世に求める傾向が強く、どちらかと言うと宗教家に向いた思想と言えるでしょう。
では、日本思想はどうかと言うと、「綜合的」と表現することが相応しいと考えますが、今回はそこには触れません。
チャイナは世界で最も政治に長けた国家
これは、もう否定のしようがないところです。
とりわけ、外交においては非常に巧み。
「狡猾」という印象を持たれている方も少なくないでしょう。
そのチャイナの外交術は現在においても孫子の兵法を活用している様に見えます。
その外交に長けたチャイナと隣国として対峙していくためにも、日本の政治家は中国思想を学ぶべきと考えます。
中国思想と一口に言っても
孔子・孟子の儒家と老子・荘子などの道家、韓非子などの法家、孫子・呉子などの兵家と広範にわたります。
「性善説」「性悪説」という言葉が有名ですが、それぞれの思想の根本にある人間観、「そもそも人間とは」という観方に大きな違いがあります。
その思想家の生い立ちや性格が思想に大きく反映されていることも大変に興味深いところです。
林塾では中国思想を綜合的に学ぶ
様々な人間を相手にする政治家は「人間通」であることが求められます。
最高学府を出たような秀才が寄って集って法律や制度を作っても、社会がなかなか良くならないのは、ともすれば相手が人間だということを忘れがちであるからではないでしょうか。
「人間通」とは人間をありのままに素直に観ることが出来る人であり、「人間好き」と言い換えられると思います。
林英臣塾長の講義はどれか一つの思想に偏ることなく、中国思想が綜合的に語られます。
様々な人間観を身に着けることによって「人間通」の政治家を育てようというものです。
中国思想を綜合的に身に着け、チャイナと堂々と渡り合うことの出来る日本人政治家を育てようとしているのが林英臣政経塾なのです。