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チームワークの本質はBBQの中にあるかもしれない
僕はよくチームの話をするときや、能力が高いや低いというような能力主義から少し方向性を切り替えて、自分の役割にフォーカスした話をするときに、 BBQ のチームワークの話をしている。
なので、ちょっとそこを言語化してメモしておきたい。
BBQのゴール
ここで一度 BBQ のゴールについて定義しておきたい。
おそらくだが、 BBQ のゴールは、
「 BBQ を成立させること」
だと思っている。
そんなの当たり前だと言われてしまいそうだが、この認識がまず大切で、このゴール設定が暗黙の了解として、メンバーが認識しているので、そこからブレにくくなっている。
せっかく BBQ にきているのに、 BBQ 的なことをしないで帰るケースはほぼ稀だろう。
BBQの役割
なんとなく役割を列挙してみる。
BBQ を企画する人
肉を焼く人
火を起こす人
車を出してくれる人
買い出しに行く人
ドリンクを追加で買いに行く人
特に何も手伝わないが、めっちゃ喋る人
じっとしていてニコニコしている人
これだけいれば十分だろう。
例えば、自分ならこの役割の場合、どこが自分ぽいか、どこだとフィットしそうか考えてみると面白い。
僕は、火を起こしていたことが多い印象だ。あとは、買い出しもやったし、お喋りもした。なんとなく多役割だが、なぜかお肉は焼いたことがない気がする。
これがきっと僕の特性なのだろう。
BBQの特性
BBQ をしている時、特に面白いと思うのは、いつの間にか参加者がそれっぽく自分のやることを見つけて、いつの間にかそこにフィットして、パフォーマンスしている点だ。
大人数の時は、サボる人もいるかもしれないが、それもなんだか意味が生まれ始めて、成立することが多い。
つまり、隙間産業的な部分に参加者が能動的に動き始め、それでいて無理がないようになっている。
例えば、料理などはあまり得意ではない人は、買い出しや火を起こしたり、さらにそれらもちょっとという人は、お喋りでうまいこと盛り上げたりもする。
なんなら、ただニコニコしながらお酒を飲み、お肉を食べている人も、お肉を焼いている人にたまに、「おいしいね」などと話をし、肉を焼く人のモチベーションを上げたりしている。
この一連のムーブは、なぜか BBQ ではうまいこといき、仕事などのプロダクトだと、ちゃんとアサインしないといけないことがあったりする。
個人的には、ここにはやはり、ゴール設定が鍵になっているのではないかと思っている。
ゴールさえメンバーの認識が合っていれば、そこには目標設定すら要らなく、逆にあるとなんだか面倒になる場合もあるだろう。
「肉を30枚焼くこと」のような KPI もそうだ。
肉を焼くことが個人の目標なのではなく、肉を焼いてみんなに美味しい顔になってもらうのがゴールだと思う。
肉を焼きたい人が後から出てきたら、変われるのも良いし、肉を焼いてる人がいつまで経っても食べられないから、交代する時もある。
あの辺りの、親切が生まれる瞬間も良いと思っている。
能動性
BBQ の時は、現地に行くというムーブも相まって、能動的に動く部分が強い。
よって、自分の特性を活かした役割に、いつの間にか自分からフィットしに行く習性があるように思う。
この能動性は、プロダクトの時は、誰かにアサインされた場合など、外部から役割がアタッチされるケースがあるので、どうしても能動性が低くなる。
これに関しては、いかに自分の脳を騙して、能動的に動けるようにしておくのも鍵になってくる。
ジョブ・クラフティングだ。
プロダクトチームに適用
脱・能力主義的な感覚を最近考えているが、まさにこれは BBQ に隠れていると感じた。
能力というよりは、あくまでも役割だ。
例えば、なんとなくだが、肉を焼く人や火を起こす人は、能力があるように感じる。
だが、買い出しや、お喋りに徹してる、ニコニコしている人などは、能力という意味ではそこまで高そうに見えないかもしれない。
ただ、これらの人たちがいないと、会がなんだか盛り上がらなかったり、料理さえあれば良いということにはならない。
自分の特性を活かして、苦手なこともつまみ食いしながら、どこにフィットするとレバレッジが効かせられるか、ここにとにかくフォーカスするのが大事だと考える。
そして、うまく見つかりそうになったら、嫌々やらないように自分自身で自分のご機嫌を取って、職務を遂行していく。
これを繰り返していくと、ゾーンにも入りやすいし、時間の流れは早いし、コンフォートゾーンからいつの間にか抜けていたりする。
また、同じ役割でもメンバーが違うと自分の役割も変化したり、または他の要因で何をしてもつまらないなどもある。
これが会社で起こるなら、転職を考えるのも一つの道だろう。
メンバーによって自分のパフォーマンスが変わることは、多々あると思う。
それでも自分の特性を理解しながら仕事をすることは、やはり難しい。これこそ僕にとって永遠のテーマかもしれないと思いました。