主人狂ったように薬味にはまりまくる
今回は薬味にはまる主人のお話。
私の主人は脱サラをしてカメラマンをしている。
自分なりのルーティーンがあって、怒られる事がしばしば。
こだわりの強い彼は、料理用の野菜より脇役の薬味が大好きだ。
◆白ねぎ、小口ねぎ
うちの主人、数年前から狂ったように薬味を買いまくるようになった。
きっかけは昼に毎食蕎麦を食べるようになり、ねぎを刻んで入れるのが日課になったからだ。
<ねぎは野菜ではないので、もったいない>
<できればおかずになる野菜を買ってほしい>
そう言ってもどこ吹く風でマイネギをせっせと仕入れてくる。
お昼は毎回、冷たい蕎麦を食べるようになった。
いつの間にか私も根負けして主人の蕎麦をいただくようになった。
私は、温かいそばにして先に取り食べる。
平たい蕎麦が大好きで私もやみつきになってしまった。
その後主人が冷水でシャカシャカしめて、冷たいそばをずずずっとすする。
私は天かす、主人は天かす+大根おろしにチューブのわさびと生姜、にんにくまで入れている。
夜は、夕食だけでは足りないようで、納豆を2パックを出してねぎをざくざく切って、毎回おしみなくねぎを消費する。
よくあきないものだ。
◆ みょうが
うちの庭には毎年春先から茗荷の葉が生えてくる。
モシャモシャ生えている葉の根本から夏前には茗荷が可愛く
芽を出す。次男が茗荷取り職人で毎年収穫してくれる。
どうやら前の住人の人が植えた名残らしい。
私は大人になるまで食べたことがなかったので、どうやってできるのか、
食べ方も知らなかった。
はじめは天ぷらにしてみた。
タラの芽同様、とても美味しい。
その後は、主人に奪われて、蕎麦の薬味になる。
いつもの蕎麦が一段と高級な味になった。
◆ かいわれ大根
ねぎが高いとき、かいわれを買ってくる。
¥30〜買えるので、もやし同様お財布に優しい薬味だ。
主人はかいわれは冷奴にのせて、おつまみを自作する。
主人は、基本料理をしない人だったのだが、蕎麦や、おつまみを作るときは料理人風に変身するのだ。
朝はパンにかいわれと海苔を乗せ、マヨネーズをかけているのを見た。
かいわれの味は、大根おろしそのもので辛いけれど、料理の彩りが格段に上がる。
私は料理の盛り付けがどうも苦手のようだ。
主人の盛り付けを見ると、<負けた>と思う。
料理人に男の人が多いのはそういう所かなあと思う。
◆ 青じそ
夏以降になると毎年、庭に青じそが生えてくる。
スーパーでは大葉として売られているが、買わずとも庭で取れるというの
はありがたい。
主人はねぎ同様刻んで蕎麦の薬味として使っている。
のどにはりついてしまうのが難点だ。
やはり青じそは、ささみに巻いて梅肉で食べるのが一番!
酢飯に巻いても美味しい。
収穫を忘れると、バッタが大発生して「はらぺこあおむし」のように穴だらけ
になってしまうので、
早めに収穫しないといけない。
青じその隣に赤じそも生えてくる。
梅干しを作るときはこの赤じそが大活躍する。
◆ パクチー
パクチーを買い出したのはいつからだろうか?
あまり店頭に出るのが少ないが見つけると、さっと飛びついてレジに走る。
<また買っている...>
きっかけがなんだろう?最近やみつきになってしまったようだ。
新婚の時にタイに旅行に行った。その時に初めて食べたのだが、どんな料理にでもとパクチーが入っていた。お互い<まずい(-_-;)>とよけていたのに、大丈夫になっている。いや、ないと禁断症状がでるくらいパクチー中毒になった。
ゴーヤもそうだが最初嫌いだったはずなのに、年を重ねたせいだろうか。
私はもう香り事態がが苦手で、子供たちも主人が出してくるたびに、明らかに嫌な顔をしている。
パクチーといえばトムヤンクンに入っていたが、主人は入手できると嬉しそうに刻んで蕎麦に入れている。
本来の使い方を間違っていると思うのだが、。
パクチーが最近手に入らないので、栽培をはじめた。
先週庭に種まきをしたが、中々芽が出ない。
一緒に植えたはつか大根とルッコラは早くに芽が出ているというのに。
◆ らっきょう
1週間前に狙っていた皮つきのらっきょうが値下がりしていた。
1キロ480円で購入し、次の日にスーパーに行くと250円に
なっていた。なにか悔しくて思わず買ってしまった。
株のナンピン買いのようだ。
こういう事は私の中ではよくある。
2キロも買ってしまったので下処理が大変だった。
甘皮むきをしていたら、めずらしく主人が手伝ってくれた。
<やはり好きなものは違うのだなあ>
果実酒用の瓶が2個あったのを思い出した。
半分くらいずつ8年くらい前につけた梅酒が残っている。
1つに移して空いた瓶に熱湯を注ぎ、アルコールをふって消毒をした。
あとはネットで調べたように、砂糖、塩、酢、みりんを入れた。
砂糖300グラムは200グラムに減らしてみた。
3日後、らっきょうが下がってきてらっきょう酢に完全につかり、もうまもなく食べられる。
こうして、薬味好きな主人にらっきょうのプレゼントをした。
主人は大喜びで毎日おつまみで食べている。これからも新しい薬味を探し続けるだろう。
つたない文章ですが、エッセーも練習しながら書いて行きます。
よろしかったら、スキ💓していただけると嬉しいです。